あの頃、午前2時。《 赤 》

7話 ページ15

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藤井「お願いしまーす」

「お願いします」





藤井さんの声を聞いて席を立つ。



やっぱり背も高いし、スタイルいいなぁ…





「今回は、みなさんの好きなものについて質問させていただきます」

藤井「好きなもの…なんやろなぁ」

「食べ物でも飲み物でも。他にも、これがないと駄目だ って思うものはありますか？」

藤井「んー……かっこつけてもいいすか？」

「それは、もちろんです」





照れ笑いしながらそう聞かれて、なぜか身構えてしまった。





藤井「やっぱメンバーと、ファンのみんなですかね」

「…なるほど。詳しくいいですか？」

藤井「メンバーがおらんかったら俺今ここおらんやろうし、ファンのみんながおらんかったらジャニーズWESTとしてここまで来られてなかったですからね」





ノートに書きながら、グッと力が入った。





「重岡さんも…メンバーとファンっておっしゃってました」

藤井「あとニラ？」

「あ、そうです！ニラもです！」





やっぱり と笑う藤井さんにつられて笑ってしまう。



好きなものも変わっていなくて、さっきも「ニラ！」って嬉しそうに言うから微笑ましく思ったばかりだった。





藤井「しげは熱い男やからなぁ。意外と真面目なんですよ」

「そうなんですね」





痛いほど、よく知ってる。







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