、じゃない。《桃》 (ページ46)

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小瀧side

重岡「おっ。小瀧発見！ …まさか！！」

うわ、しげに見つかった

シーとジェスチャーしても無駄なのは知ってる

うるさいのに見つかってもうたな…

重岡「え、それさ、Aさん？ Aさんやろ？」

うんと頷くだけで応えてもしげはどこかに行く気配はない

ニヤニヤしながらずっとこっち見てくる

重岡「えー、代わって代わって！俺喋りたい！」

そんなん絶対あかん

「俺Aのことは何でも分かんねん」

重岡「え、お前何でも分かんの？笑」

気遣って小声で喋りかけてくるけど、うるさい笑

『そうですか笑』

「ほんまやで」

重岡「なぁ代わってや～」

「あ、寝るならあったかくして寝てな」

『うん、ありがとう。頑張ってね』

「おう、おやすみ」

『おやすみ』

重岡「え、切ったん？」

「もー、邪魔すんなやぁ」

しげのせいであんま喋れんかったやんけ

ちょっとでもAの声聞けたからええけど…

いや、やっぱもうちょい聞きたかったわ

重岡「なんで代わってくれへんかった～ん」

「なんで代わらなあかんねん笑」

重岡「小瀧、トイレ行こー」

「ひとりで行けや笑」

ほんまこいつ笑

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