、じゃない。《桃》 (ページ3)

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小瀧side

Aが来てくれんくなるとか、ありえへん

彼氏とかもう一生作らさんし！！！

ずっと好きやってんもん

ガキの頃から

歳の差のせいで、Aが先に上京してしまってなかなか会えへんかったし…

Aに彼氏ができたって知ったときは嫉妬でどうにかなってしまいそうやったんやぞ！！

そりゃ俺だって彼女できたりもしたけど…やっぱAが一番可愛いねん

27歳だアラサーだとか言って、いつも騒いどるけど、若いしちっこいし全然27歳に見えん

てか俺が老けとる方やから並んだらバランスええやん？それもなかなか悲しいけどな

Aはまだ俺のことただの弟的な存在としか思ってへんから下手に動けんしな

でも今ジワジワと男としてのキョリを詰めてるとこやねん

*

「A、あがったでー」

いつもはテキトーやけど返事してくれるのに、今日はそれがない

と思ったら、ソファで首をガクンと下げて寝とった

首痛いやろあれ

「A、ベッド行ってもええねんで」

「…」

爆睡かよ

ちょんと触っても全く動かへん

…生きてるよな？

とりあえず首痛めてまうから頭起こしたろ

「…ん、」

うわっ…

仕事終わりに来てくれてるから、ワイシャツがAの良さを引き立たせてるわ

ほんま、人の気も知らんとこいつは…

ちゅーすんで

「…んぁ、望…出たの？」

「うん、ベッドで寝てもええで」

「いや大丈夫、もう帰んなきゃ」

くそ、起きる前にちゅーしたればよかった

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