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鬼と愛・猗窩座 ページ8

鬼と愛・猗窩座



「あ、Aさん!」

満面の笑みで駆け寄ってくる炭治郎くん

「あー!!AさんAさん!!」

女性が好きならしくデレデレしながら走ってくる善逸くん

「お前今日こそ俺と勝負だ!!」

会うたびに勝負しようと言ってくる伊之助くん


「みんな久しぶりね」


私は彼らに嘘をついている


「お久しぶりです!」


「上限の鬼を倒したって聞いたわ
本当にあなた達は凄いわね」


そう言うと顔を赤らめて喜ぶ炭治郎くん善逸くん
当たり前だと胸を張る伊之助くん


「Aさんは今なら何を?」


私の片手に持つ花を見て不思議そうに顔を傾げる炭治郎くん


「今からこれをある方に届けに行くのよ」


「それって男!!??」


今にも掴みかかってきそうな勢いで歩み寄ってくる善逸くんを必死に抑えながら


「いい匂いですね!」


と炭治郎くんが言った


「鼻が効くもんね」


「俺は耳が聞きますけどAさんがその花を届ける相手に恋してるの分かりますよ!!ええ!!」


妬ましい羨ましいと言う善逸くん


「うるせえ奴だなお前は!!
おい!!Aは今から俺と勝負するんだよ!!」


ボコッと聞こえてきそうなくらい勢いよく伊之助くんが善逸くんを殴った


「仲良くしなくちゃだめよ」


3人を見ていると自然と笑みが零れた


「…っはい…」


顔を赤くして返事する3人が可愛らしい
きっと鬼狩りをしてきているから女性慣れしていないんだろう


「じゃあそろそろ私行くね」


じゃあねと言えば大人しく3人とも手を振ってくれた


「…今日もAさんは綺麗だなあ」
「あ!!勝負忘れてるぞ!!」
「大人しくしような2人とも」


ごめんねあなた達には嘘をついてるの
私はお館様の期待も仲間達の努力も裏切っているの

誰かを愛することで

それでも私は仲間より愛を選んでしまった


ごめんなさい













あなたと会わなくなってもう何日何ヶ月経っただろう
会いたい今すぐに抱きしめてほしい
鍛え上げられたその身体
人間とかけ離れたその香り

全てが恋しい


今でも未練たらしい私はあなたとの思い出の場所に寄っては花を置いていくの
知ってるのよあなたもここへ来ていること

私達はいつまでも未練ばかりね


「会いたいなあ…」


夜は会いたい気持ちが強くなるから
私がここへ来る時は必ず昼間なの

あなたは知っているでしょう?








end.

先生・煉獄杏寿郎→←片想い・我妻善逸



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美桜 - 話好きです。続けて下さい。更新頑張って下さい。 (2019年3月2日 20時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
ファルル(プロフ) - 竈門炭治郎ですよ!門が抜けています (2018年8月8日 0時) (レス) id: 75508b9973 (このIDを非表示/違反報告)
たごちゃん(プロフ) - 涙が止まらないです。切なくて。すごく心動かされました。ありがとうございます。 (2018年7月7日 0時) (レス) id: dffad2ad26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:enen♪ | 作成日時:2017年7月20日 17時

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