近界民って案外近くに居る【ワールドトリガー】 (ページ16)

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「これは……もう終わってる……!?」

どうなっているんだ。そう言う嵐山さんが私を見る

目が合い、ぺこりと頭を下げる

「A、、」

「違う。私は、五匹倒しただけ。人気の無いとこを」

色んな意味でみんながざわざわする

私がＡ級隊員だと知らないからか

修まで、驚いてる

「！到着が遅れて申し訳ない！負傷者は!?」

「今確認出来ました！全員無事です！」

安心したようにほっとため息をする嵐山さん

「しかし……」

私ではないと分かったからか誰がと聞いている

修、手柄にはならない

許されてないことをしたのだから

でも、嵐山さんは

修を褒めるだろう。

これ以上、ざわざわしたところに居るのはイヤだと

立ち去ろうとしたとき

「待ちなさい」

「木虎、、なんだ。」

「貴方は、何秒で片付けたの？五匹」

「計ってないから知らない１秒くらいだ」

「！……」

手を離す木虎の次に、嵐山さんに手招きされた。

「！…？」

私を胸にすっぽり入れる嵐山さんは驚いていると

「お前なら出来るか？木虎」

そう、木虎に言った。

無言で切る木虎

修への嫉妬で、キツいことを言う

「A、よく頑張った。」

「はい…」

胸にすっぽり入ってる私に笑いかける嵐山さん

…ところで、いつになったら解放されるのだ？

「(A、意外と嵐山さんに好かれてんのに、気づかないんだ)」

あきれる時枝の心の声は誰も悟れなかった。

　