１６話 釘崎野薔薇 ページ17
「かわいい……っ」
「え？」
ダサいと言われたので、取ってみたらこの反応。え、眼科行く？？？
「あなたかわいい！前言撤回、当たりだわ！」
なんかもう話についていけない
「あの、私別にかわいくないよ……？」
眼科行く？という言葉は飲み込む
「まあまあ！天音、彼女が四人目の一年生、釘崎野薔薇だよ！」
名前がかわいいな、と思ったが、私も自己紹介しなきゃいけないやつじゃん
「神木天音です。こっちの悠仁とは幼なじみ」
とりあえず一人で相手するのも緊張するので、悠仁を巻き込むために腕を引っ張る
「はあ？こんなイモ臭いやつと？？」
イモ臭い？？どういうこと？
「えっと、釘崎って呼べばいい？それとも野薔薇？」
「名前で別にいいわよ。よろしくね、天音」
けっこうフレンドリー(？)な子だった。悠仁、この子となら仲良くなれそうな気がするよ(？)
「うん、よろしく、野薔薇」
なんか伏黒がため息ついてるけど気にしない。
「で、これからどこか行くんですか？」
伏黒が五条先生に向かって聞いている。まあ、ここまで来てそのまま帰るとかはないよね
「フッフッフ。せっかく一年が四人揃ったんだ。しかもその内三人はおのぼりさんときてる。行くでしょ。東京観光」
おのぼりさんってなに？って聞きたくなった私はたぶんバカだな(自己完結)
「え"」
伏黒は明らかにいやそうな顔をしている。なんでだろ
「「トーキョー！トーキョー！We love トーキョー！！」」
野薔薇と悠仁が騒いでるな……伏黒がため息ついたのってこうなるってわかってたからかな？
「TDL！TDL行きたい！」
TDLってのは、東京ディズニーランドのことだよ。行ったことないけど
「バッカTDLは千葉だろ！中華街にしようよ先生！！」
「それでは行き先を発表します」
けっきょくどこなんだろ
「六本木」
？？？
「いますね、呪い」
ですよねー
「「嘘つきーー！」」
すごい、息ぴったり
「六本木ですらねえ！」
「地方民を弄びやがって！！」
「まあまあ」
とりあえず怒っている二人をなだめる。まあ、そんなことしなくても先生気にしなさそうだけど
「でかい霊園があってさ、廃ビルとのダブルパンチで呪いが発生したってわけ」
「へえ」
ところで、霊園ってなに？(バカ)
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作者名：天泉(あまみ) | 作成日時：2022年5月27日 22時
