【wrwrd】ここの料理は超不味い【男主】

▽ 我々国料理 ページ1

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「ここが……我々国……！」


そびえたつ建物の数々。等間隔に置かれた街頭や植物。沢山の人々。

前に居た、日本の東京都をどこか彷彿と思い出させる姿だ。

俺は、トリップなるものを経験した。

独り身で親も亡くなったシェフの男だった。居なくなっても困らなかったし、特に未練もなかった。

強いて言えば俺のPCのエrデータを消し忘れたことだ。普通に恥ずかしい。

我々国から遠く離れた、ネグルマ国へとトリップし、ちょっと身分が低いシェフとしてのんびりと暮らしていた。

ご飯はそこまで美味しくなかったが、不味くはなかった。自分で言うのもなんだが、俺の料理の方が多分美味い。

なんてったって日本の飯やイギリス、ロシア等色んな国の物が作れるしな。

ただ、材料がなかったのだ。米も大豆も。日本食以外作っていた。

というかネグルマ国はそもそも物資が少なく、料理人なんて俺ぐらいだったのだ。

そこで我々国の名を耳にする。

前の世界でのアメリカ以上に、発展が早く素晴らしいと聞くではないか。

もしかしたら、何かしら材料あるんじゃね？と。

そう思ったが吉日、すぐに立ち上がってお金を貯めて馬車に乗り、ここまでやってきたのだ。

その道中で、東の国出身の幹部さんがいるとかなんとか聞いた。

日本じゃね？もしくは日本っぽい国じゃね？

おまけに挨拶は、いただきます、だと言う。

もはやここが日本じゃね？

と思って来た次第だ。

というか俺、黒髪はそのまんまなのに目の色は青色になってたってどういうこと。

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