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渡辺side
運良く日没の直後の時間だった。
イルミネーションが綺麗に映えている。
宮｢すっご｣
渡｢な。…何で電球で感動するんだろな｣
宮｢冷めること言うんじゃないよ｣
冷静に突っ込まれる。
今日初めて緩く笑みが零れた。
なあ最高のシチュエーションじゃん？
今行けなきゃ二度と無理だって！
吐く息が真っ白で雪みたいだ。
、、よし、行け。
渡｢………涼太｣
宮｢ん｣
宮｢？｣
渡｢…、…………、｣
…佐久間、俺、
渡｢………ずっっと好きな奴がいるんだ｣
涼太は驚いていた。
渡｢今日フラれた｣
勝手にだけど。
宮｢……は…諦めんの？｣
渡｢まーね｣
そういうことにする。
宮｢翔太かっこいいんだから、可能性高いんじゃないの｣
…それが本音なのが分かるからこそ辛い。
渡｢いや。それだけ。聞いてくれてサンキュな｣
宮｢え、……おぉ｣
何やかんや、8年くらいは好きだったのか。
これで終わっちゃうんだ？
そんな惜しそうな顔させちゃうんだな。
ごめん俺が踏ん切りつけたいからって。
…こんなに卑怯にしかフラれることが出来ない。
せめて、と
露わにして寒そうなその首に自分のマフラーをぶっきらぼうにかけた。
宮｢ちょ、翔太？｣
戸惑いで声が揺れてる。
渡｢うっせ、いいから｣
このマフラーを巻き終えたら最後にする。
渡｢……よっしゃ、早く帰ろうぜ｣
案外早く終わってしまう。
首元から手を解いて、先にツリーの前を去った。
涼太に腕を握られた。
宮｢翔太は恥ずいのかもしんないけど｣
渡｢へ？｣
何だろ、温もりが首を再来する。
宮｢まさか翔太もマフラーくれるなんてね。丁度良かった｣
涼太は俺にクリスマスプレゼントを買ってくれていたのだ。
ぎゅうう、と、胸が死にそうになる。
宮｢…うん、帰ろ｣
照れ隠しか、涼太が連れ立つ。
さっきまでは俺が先を歩こうとしてたのに涼太が前にいた。
_____おかげで、こっそり泣くことが出来た。
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るん(プロフ) - はじめまして！めめだてが好きで、この作品に巡り合いました。切なくて、ドキドキして、どんどん続きが読みたくなります。こんなに素敵な作品に出会えて嬉しいです！またいつか、目黒くんが卒業した後のお話が読みたいなと、更新楽しみに待っています！ (2022年1月12日 1時) (
レス) id: afd921f300 (このIDを非表示/違反報告)
aytu(プロフ) - きょうはクリスマスです。急にこのお話思い出して、改めて読むと、やはりこのお話すごく好き！と思っていますね。＾＾いつも更新楽しみしています。 (2021年12月25日 21時) (レス) @page36 id: d8e0a6dc06 (このIDを非表示/違反報告)
かんかる - floveryさん 更新期間が空いてしまいすいません涙 この後dtさん視点でも書く機会を予定しているので、そちらも気長に待っていただければ…本当に遅くなってすみませんでした、コメントありがとうございます！！！ (2020年11月20日 16時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
flovery(プロフ) - はじめまして！更新待ってました！しかもずっと気になってためめだて出会い編でとても嬉しかったです！今後のお話も楽しみにしています！ (2020年11月19日 22時) (レス) id: c3708e43a6 (このIDを非表示/違反報告)
かんかる - ajdugmtaさん 待っててくださり感無量です！！これからもお願いいたします…！ (2020年9月22日 10時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんかる | 作成日時：2020年5月14日 16時
