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宮舘side
もうすぐ着く、とだけ書かれた連絡画面。
そんな焦んなくていいのに。
ちゃんと楽しめたかな?
目黒は大人っぽく見せるくせに甘えるのが好きだから、今日だけはも少し優しくしよう。
文化祭頑張ったねって言おう。
軽い夕飯をつくってエプロンをテイクオフ。
もうすぐ6月だからか湿気がある。
おかげと言ってはなんだが、外帰りの髪もそれですとんと直った。
この時期はセットしやすい。
セットといえば、と
してやったり顔で俺を迎えた翔太に奢り権剥奪を告げたときのリアクションを思い出した。
本気で目黒のためにやったのかそれともいたずらなのか、本人は弁解してたけどきっと半々だな。
突然電話が鳴った。
目黒だ。
目『…開けてもらっていいですか…』
宮「んえ」
玄関前にいるってこと?
急展開に乗り素直にドアを開けた。
わ、
宮「蓮?どした大丈夫か?」
暗転したと思えば、目黒の体が俺に傾いていた。
額を俺の肩に乗せてくるから、支えようとして首に手を回し…………、、少し熱い。
宮「ねえ熱あるよ!」
目「ん、」
宮「ごめん歩いて、俺じゃ運べない」
靴を脱がせ鞄を預かり、ゆっくりソファーまで連れ添う。
ベッドに連れてってあげたかったけどあいにく寝室は遠い。
上の制服を脱がせ、代わりに来ていた部屋着パーカーを目黒に重ねてやると、目黒が謝りながらくしゃみをした。
頑張りすぎて体調を崩したようだった。
宮「辛いとかダルいとかあっただろ」
目「…それでか」
思い当たる節はあるらしい。
それでか、ってのはよく分かんないけど。
何か食べてるだろうから、と軽めのご飯にしておいて良かった。
目「ごめんなさい」
宮「謝ることじゃないよ」
頭を撫でる。
目「……それ癖?」
宮「何が?」
目「撫でるの」
宮「子どもをあやすうちに自然とね」
目「……またガキ扱いしてっし…」
喋り方で病院送りレベルではないと分かったから、会話を止めて、ご飯と水と薬を出した。
宮「あとででいいから、スープと茹でサラダだけでも食べて。それから薬飲もう。まだ寝ちゃ駄目だよ」
目「分かった…」
ローテーブルに並べる。
目黒はとろんとした目で作業する俺を追って見ていた。
他にすることは、
そう考えていたとき、目黒のスマホが鳴った。
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かんかる - カッテージチーズさん ありがとうございます!そーなんですよ、めめだてマイナーですよねぇ泣 でも楽しんで頂けて嬉しいです!コメント励みになります、頑張ります! (2020年5月5日 23時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
カッテージチーズ - いつも楽しく拝見させていただいてます!めめだてはあまりイメージが無かったのですがとても面白いお話だったのでハマっています!更新頑張って下さい。楽しみにしています!! (2020年5月5日 18時) (レス) id: 039c8dff31 (このIDを非表示/違反報告)
かんかる - ↓すいません!aytuさんですね汗 (2020年5月3日 22時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
かんかる - ayutuさん わあ、私話の中軸が「戻らない青春」的な、細○守みたいな感じなんです笑読み取って下さる方が…!嬉しいです、ありがとうございます! (2020年5月3日 22時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
aytu(プロフ) - 大好きです!懐かしい青春を思い出して、感動しました(笑)これからも更新楽しみにしております!ありがとうございます! (2020年5月3日 17時) (レス) id: f27aee443f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かんかる | 作成日時:2020年4月13日 0時