失われた輝きを 3【fate×ヒロアカ】 (ページ44)

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英雄138話ページ44

剣城side

「えー？！」

芦「喧嘩して！！」

葉「謹慎？！」

朝起きると、緑谷くんと爆豪くんがボロボロな姿で共有スペースを掃除していた
聞けば、昨夜勝手にグランドに立ち入り喧嘩をしたそうで暫く謹慎させられるらしい

温厚な緑谷くんが喧嘩を好むわけないしおそらく爆豪くんから仕掛けたのだろう

麗「仲直りは出来たの？」

緑「仲直りと言うか…言語化が難しいな…」

飯「よく謹慎で済んだものだ！これからの始業式は君らは欠席だな！」

随分はっきり物を言うな…みんなで束になって責めなくても…こうやって友情は芽生えると漫画には記されていたからいいではないか。

ん？爆豪くんも謹慎？と言うことは仮免補講は行けるのだろうか

轟「仮免の補習はどうするんだ？」

爆「うるせぇ！テメーには関係ねぇだろうが！！」

剣「関係ありますよ！これ以上遅れを取る訳には…！」

散々みんなに馬鹿にされてブチ切れの爆豪くんは「わあってるわ！！」と怒鳴って窓を拭きに行ってしまった
溜め息を吐いてから横にいる焦凍くんを見上げると彼も呆れたような表情をして見つめて来た

麗「そっか、Aちゃんは補習があるのか…」

飯「くれぐれも学校の名を汚さないように努めるんだぞ！特に爆豪くん！！」

ブチッ

本日2度目の神経が切れる音と共に爆豪くんの怒鳴り声が寮に響き渡った

飯「みんないいか！列は乱さずそれでいて迅速に！グランドへ向かうんだ！」

瀬「いや、お前が乱れてるよ」

始業式を行うため、私達A組は廊下を歩いていると

物「聞いたよ？A組」

無駄にテンポよく喋る物真くんが柱に寄り掛かってこちらを見ていた

物「そちら3名、仮免落ちが3名も出たんだって？」

上「ゲッ、B組物真！相変わらずいかれてやがる…！」

また何時ものA組いじりが勃発した。何時もなら軽くスルー出来るが、今回ばかりは私の責任であるため心にグサッときた

切「さてはまたお前だけ落ちたな？期末試験みたいに！」

高笑いしていた物真くんがバッと後ろを向いてしまう。B組のみんなも現れて、

物「フッ…！こちとら全員合格！水があいたねA組」

物凄いドヤ顔をかましてきた
私の失態がみんなにまで及んでしまって申し訳ない…

轟「わりぃ…みんな…」

剣「…」

蛙「Aちゃん、顔が怖いわ」

！！しまった……
あれからオルタが話しかけてくることはなくなったがこうやって意識を持っていかれることが多々ある

まあ腹が立つのは分かるけど…