失われた輝きを 3【fate×ヒロアカ】 (ページ42)

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番外編136話ページ42

緑谷side

敵と彼女は元から知り合いで、彼女は敵の悪事を知っていた。宝石店襲撃後に即座に通報をし、強盗を止めようと飛び込んだ

顔見知りの彼女が来たことに敵は動揺して篭城する原因となったのだ

ミ「どうして私がそんなこと…！」

緑「止めたかったんでしょう？貴方が何度説得しても辞めなかったから警察に捕まるよう仕向けた」

麗「待ってデクくん！だったら何故敵は殺されたの？！」

飯「彼女は敵を止めたかっただけだろう？」

そう、この中には犯人はいない

蛙「まさか！」

轟「自殺、か…」

敵は考えたんだ、もし自分が警察に捕まれば関係のある彼女も疑われる。そうなれば彼女の今後の人生に暗い影が落ちる

だから自分の口は自分で塞いだという訳だ
そしてその敵の思惑に気付いた彼女も真実を僕らに言わなかった

麗「デクくん…もしかしてミッドナイトと敵は…」

緑「うん…」

泣き崩れるミッドナイトに釣られてみんなも切ない気持ちになる

蛙「悲しいわ…ミッドナイトは愛するが故に敵を救おうとして…」

飯「そして敵もまた、愛するが故にミッドナイトを救おうとした」

轟「それがこんな結末になるとは…皮肉だな、」

これが敵宝石店襲撃事件の真相だ。
あっていたのか相澤先生が現れて訓練終わりの合図を告げる

ミ「プハァー！面白かった！！」

相「4人ともお疲れ様でした。剣城以外は戻ってもらって結構です」

ミ「剣城さん！芝居のことで後で指導するからね！」

剣「エ、…完璧な演技では？！」

麗「本気で言っとるん？」

変わり身の早いミッドナイトが剣城さんに釘を刺すと彼女の肩がギクリと揺れた

先生方から離れて、僕らと一緒に並んだ。
「またあの指導を受けるのか…」と、肩を落とした彼女を轟くんが慰めている

相「緑谷、お前の推理はこちらで用意したシナリオ通りだ。良くやったな」

麗「おお！相澤先生が褒めとる！」

飯「やったなぁ緑谷くん！」

緑「うん！」

安心と喜びで笑っていると、相澤先生が「しかし」と続ける

相「お前らは一つ大きな見落としをしている。故にこの捕縛訓練は０点だ」

「ええー？！」

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