英雄133話 ページ39
side無し
司『学業との並行でかなり忙しくなると思います、次回4月の試験で再挑戦しても構いませんが』
爆「当然!!」
夜「お願いします!!」
爆豪や夜嵐だけじゃなく、轟と剣城も真剣な眼差しをしていた
緑谷と飯田が笑顔で近づいてくる
緑「良かったね!二人とも!」
峰「辞めとけよ!取らんでいい、楽に行こう…!ヒエラルキ…ヒィ!!」
緑「剣城さん顔!!」
剣「ッ、つい…」
懲りない峰田に剣城の顔付きが突然変わり、緑谷が焦った声を出す
無意識のうちに眉間に寄っていた皺をほぐしていると、飯田が峰田を鷲掴みにして一歩前にでる
飯「待ってるぞ!」
轟の目が少し開かれ、剣城は嬉しそうに口角を上げた
轟「すぐ、追いつく」
剣「もちろんです!」
こうして、長い仮免試験は終わった。
それぞれの結果に、各々が目標を定めて成長を遂げることが出来た
会場の外で空を見上げていると、近くで免許を手にした緑谷が涙していた
轟「悪かった」
緑谷の微笑ましい光景に頰を緩ませていると、突然謝ってくる轟に剣城は目を張る
轟「あの坊主に言われた時、俺も悪いと思った…
お前まで落ちたのはお前がアイツに手を出したからだ。その原因を作ったのは俺だ」
こちらを見ないで俯く轟に心臓が痛くなる
こんなに悩ませていたのか、と身に染みる
轟「アイツがあんな風にならなかったら…お前は落ちなかったかもしんねぇ…」
剣「そんなことはありません!自分の感情を抑えられなかった私の未熟さ故です!だから悪く思わないで下さい」
中々顔を上げない轟にどんどん罪悪感は募っていく
剣「今日の試験には思う所がありますが、それもまた成長に繋がります。一緒に頑張りましょう?
こっちを見て下さい」
最後の一言に反射的に剣城を見ると、轟は思わず息を呑んだ
夕陽に染まる横顔に優しく細められた瞳、不謹慎かもしれないがキュンとしてしまった
顔が熱くなるのを堪えて、薄く笑った後「ああ」と言った
夜「おーい!おーい!」
遠く離れた士傑高校の団体から夜嵐が抜けて走って来る
笑顔で手を振っていて若干ビビる
夜「轟!剣城!また講習で会おうな!でも正直まだ好かん!先に謝っとく、ごめん!!」
「またなー!」と最後まで元気のいい夜嵐に剣城は肩を落とした
切「どんな気遣いだよ…」
轟「こっちも善処する」
剣「きっと元は素直で堅実な方なんですね」
峰「美少女のキレ顔パネェ…」
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か - 物真ではなく物間くんですよ (2020年8月2日 16時) (レス) id: 70a16b712e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:酸辣湯麺 | 作成日時:2020年4月15日 17時