失われた輝きを 3【fate×ヒロアカ】 (ページ38)

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英雄132話ページ38

side無し

司『合格者は広報モニターに五十音順で名前が表示されます。どうぞご確認下さい』

剣「…」

一斉にみんなが血眼で自身の名前を探す

そこには探し求めている名前はなかった

周りには、同じく名前が載っていなかった爆豪が騒いでいる

剣城は静かに息を吐いてから横にいる轟を見ようとしたその時、

夜「轟！！剣城！」

突然士傑の夜嵐が声を上げた為釣られてみんなも振り向く
轟の顔は酷く冷静だった

夜「ごめん！！アンタらが合格逃したのは俺のせいだ！俺の心の狭さの！」

かなりの勢いで頭を地面にぶつけて謝罪してきた夜嵐に正直ビビった

夜「ごめん！！」

もう一度謝ってきて轟は若干暗い表情に、剣城は困惑で目を白黒させた

轟「止せよ…お前が直球でぶつけて来て、気付いたこともあるから」

剣「私は逆に、あなたに謝らなくてはいけないと思うのですが…」

その反応に、A組の全員が二人の結果を悟って驚きを隠せない

芦「轟、A…落ちたの？！」

瀬「うちの3トップが3人とも落ちてんのかよ…！」

麗「嘘？！Aちゃんまで！？」

麗日の視線に気付いて剣城が笑いながらそちらを見る

剣「すみません…自分の感情を制御出来なかった…修行不足です」

必死に悔しさを表に出さないように笑顔を取り繕う剣城に誰も何も言えなくなった…はずだったが、

峰「3人ともトップクラスであるが故に、自分本意な部分が仇となった訳である」

峰「ヒエラルキー破れたり！！」

峰田ただ一人だけが煽りに行ったのだった
轟は何も言わずに真顔でいたが、剣城だけは違った

剣『お前…ブドウジュースにされたいか？』

緑「ちょっと剣城さん！出てる出てる！！」

剣「ハッ！すみませんつい…緑川くん」

緑「緑谷だって！まだ戻りきってなかった！？」

漫才的なことを二人が繰り広げている間にプリントが配られる

司『採点内容がしっかり記載されていますのでしっかり確認して下さい』

周囲は点数の見せ合いや採点内容で盛り上がっていた
爆豪はそれに爆発寸前となっていたが、

司『えー、それと不合格となってしまった方々。
点数が満たなかったからとしょげている暇はありません。君たちにもチャンスは残っています』

一部の俯いていた生徒の顔が上がる

司『三ヶ月の特別講習の受講の後、個別テストで結果を残せれば君たちにも仮免許を発行する予定です』

歓声が上がるのと同時に全員の顔に光が差した