失われた輝きを 3【fate×ヒロアカ】 (ページ31)

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英雄125話ページ31

剣城side

轟「A…俺の目はーーー」

司『敵により大規模テロ発生、規模は○○市全域、建物の崩壊により傷病者多数』

焦凍くんが何かを話そうとした瞬間、サイレンが鳴り響き突然シナリオが流れ始める

司『道路の損壊が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れが生じております。警察が到着するまではヒーローが現場を仕切ります。1人でも多くの命を救ってください』

上「また開く仕様？！」

壁や天井が開き始め、また展開されて外が見える

司『スタート！！』

みんなが一斉に走り出した。が、また爆豪くん達はみんなとは別方向に走って行く

蛙「救助演習にしても崩壊が酷いわね」

至る所から瓦礫が降ってきて危ない。その時、何処からか子供の泣き声が聞こえてきた

緑「子供の声！！何処から？！」

声の方へ行ってみると小さな子供が頭から大量の血を出して座り込んでいた

子「おじいちゃんが潰されて！！」

緑「大変だ…！何処にいるの？」

子「何だよそれ！！減点ダァ！」

緑谷くんが声をかけた瞬間子供が的確なアドバイスと採点をしだした。えっフック自身が採点する感じ？

緑「僕はこの子を救護班に連れて行くからみんなは先に行ってて！」

緑谷くんが子供を抱えて走って行き、みんなもそれぞれの個性を生かした救助をし始める

蛙「私は得意な川の方へ行くわ」

剣「私も行きます！」

轟「俺も行こう」

さっきの事で焦凍くんの事が気になるがきっと彼なら大丈夫だろう。この試験はお互いに大事なもの、乗り越えてくれるはずだ。チラッと横顔を盗み見ると目が合った

轟「大丈夫だ。安心しろ」

剣「ッはい…！」

子「助けてー！！」

川に着くと子供が溺れていた。この距離なら泳ぐより私が走って行った方が速い

剣「私が行きます！」

崖の上から飛び降り、水面に着地すると甲冑が擦れて金属音がなった

剣「もう大丈夫ですよ」

子供を抱き上げるとしがみ付いてきた。腕から血を流していた、怖かったはずだ。安心させるように背中を叩いてみんなの元へ連れて行く

轟「その子の容態は？」

剣「腕を怪我しているので救護班に連れて行きます！見た限りこの子一人しかいませんでしたが何処かに両親もいるかもしれません」

轟「分かった、みんなで探そう。お前は一人で大丈夫か？」

子供を横抱きにして走りやすくする。

剣「ええ、任せて下さい」

この場をみんなに任せて走り出す
子供は腕の中で丸まるようにして眠っていた。