失われた輝きを 3【fate×ヒロアカ】 (ページ27)

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英雄121話ページ27

剣城side

コスチュームに着替えて中央の広間に行くと、凄く眠そうな人が説明をしていた

今年から合格者は一割を切ると言われ、衝撃を受けていると天井が開き始める
会場の全員が混乱していた

壁も何もかも展開され、外の景色が見渡せた
水場、工場、ビルと随分大掛かりな設計にさらに驚く

司「皆さん各々得意な地形、苦手な地形あると思います。個性を存分に活かして頑張って下さい」

視界に湖のような水場が入り、瞬時にあそこに行こうと判断する
配られたボールは合格ラインピッタリ、同校で潰し合いはしないが獲物の取り合いになると面倒だ

緑「みんな！出来るだけ固まって動こう！」

緑谷くんの一声で私の案は音を立てて崩れた
マジか…と困っていると爆豪くんが怒鳴り上げる

爆「ふざけんな！遠足じゃねーんだ！」

爆豪くんが一人で走って行く
彼の鶴の一声のおかげで言い出しやすくなった所をおずおずと手を上げる

剣「すみません、私も範囲攻撃で仲間に被害が出ると思うので一人で行動します！」

麗「え？！Aちゃんも！？」

みんなに凄い顔で見られ、心が折れかけるが

轟「俺も抜ける、大所帯じゃ返ってやりづらい」

緑「轟くん！！」

焦凍くんが手を引いて走り出してくれた
みんなから離れた所で手を離し、走りながら話しかけてくる

轟「俺は工場地帯に行こうと思う。お前はどうするんだ？」

剣「私は水辺に行こうと思ってます。水の上なら優位に立てるかもと…」

轟「一人で大丈夫か？」

剣「私を誰だと思ってるんですか？」

心配してくる焦凍くんに不敵に笑いかける
すると彼も笑って

轟「そうだな…お互い頑張ろう」

最後に目を合わせてからそれぞれの目的地に別れて走り出す
一度振り返りかけたが、不安を消し去るために辞めた

健闘を祈ります…！

湖地帯にはまだ誰もいなかった、取り敢えず陸地にいると襲撃に遭いかねないので水の上を歩いてその中央に行く

モ「おいおい女子が一人で行動してんぞ」

モ「よく見たらあの子雄英じゃね？」

声の方を向くと思った通り陸地からこちらを眺める他校の人達
こっちには来れず、立ち往生していた

モ「何で水の上たってんだよ…！」

モ「やめろ！届くわけねぇだろ！ボールを無駄にすんじゃねえ！」

数人がボールをこちらに投げて来るが届かず、水の底に沈んでいく

剣「わざわざ集まってくれてありがとうございます」

ボールにインビジブルをかけた瞬間

剣「ッ？！」