失われた輝きを 3【fate×ヒロアカ】 (ページ25)

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英雄119話ページ25

剣城side

あと少しで仮免試験、そんな大切な時期なのに私には悩みがあった

毎日聞く徘徊目撃情報だ

一度はお茶子ちゃんと寝てみたけど、「なんかイケメンやった！」と訳の分からないことを興奮気味に言われて終わった

時々気づいたら移動してたり、全く違うことをしてたりするし…

まぁそんなことを考えてる暇もないわけで
今日も今日とて必殺技の考案に精を出す

轟「どうだ？そっちは順調か」

コンクリートの柱から焦凍くんが降りてくる

剣「風を操るのが難しいですね…そもそも私の個性風が主力じゃないですし」

先生に風を伸ばせと言われて頑張りはしているが、細かい操作は得意じゃない

轟「個性使い過ぎてぶっ倒れんなよ？

ただでさえ寝不足なのに」

彼が目元の隈に優しく触れてくる

剣「大丈夫ですよ。きっと試験前でストレス溜まってるんです」

轟「夜寝れないなら一緒に寝てやるぞ？」

剣「何言ってるんですか！もう」

でもそれは確かに安眠出来そう

爆「あっおい上ぇ！！」

突如爆豪くんの声が響き、そちらを見ると

緑谷「スマッシュ！！」

緑谷くんが目にも留まらぬ速さで大きな瓦礫を蹴り砕いていた

急いで緑谷くんの元に駆けつける

剣「何ですか今の！速い！」

緑「ありがとう！剣城さん！」

剣「あっコスチューム変えたんですね！」

彼の新しいコスチュームを見ていると隣の上鳴くんが声を上げる

上「コスチュームだったら俺も凄いよ！見る？見ちゃう？！」

凄く見て欲しそうだったからみんなで注目した瞬間、練習場の扉が開く

ブ「そこまでだ！A組！今日は午後からここをB組が使わせてもらう！」

B組の面々が入って来る

物「ねえ知ってる？仮免試験って半数が落ちるんだって！

君ら全員落ちてる！」

ストレートに思いをぶつけて来る彼に呆れる
何であんなに歪んでるんだろう

焦凍くんが近寄って来て私を背に隠す
同校で潰し合わない対策で、試験会場は別々らしいが

それを聞いた物真くんが「ほっ」と言ったのは聞き逃さなかった

剣「私、絶対に勝ち残るよ」

轟「ああ…」

決意を呟くと、焦凍くんがこちらを力強く見つめる

轟「お互い、頑張ろうな」

剣「はい！」

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上「か～！！見せつけてくれんじゃねーか！」

切「落ち着け、あれが世の理だ」

緑「本人達は全くそういう意識はないからさ…！温かく見ようよ…！」

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