失われた輝きを 3【fate×ヒロアカ】 (ページ3)

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反英雄97話ページ3

轟side

轟「反転させる、だと…？」

リ「その通り、オルタナティブとはもう一つの可能性…つまり、もしかしたらあり得たかもしれない彼女の姿です」

目の前が真っ白になる

もう一つの剣城…？

リ「どちらも彼女…だがあえて言わせて貰うなら今の彼女はオルタ。

この状態の彼女は普段抑えている力を躊躇なく放つ」

リ「体育祭の時から目をつけてたんですよ

誠実で正義感の強い完璧な人程その側面は黒い」

コイツは…何を…！

轟「何を言ってやがる！！」

怒りでそいつに氷結をぶつける

だがそれは剣城によって粉々にされた

轟「なっ…！！」

リ「アハハ！！だから言ってるだろ？

君たちの敵は俺じゃない…」

剣城が剣を構える

リ「オルタだ！！！」

轟「？！」

次の瞬間、物凄い速さで向かって来る

まずい…！反応出来ない！

ガキィン！

障「しっかりしろ！！」

轟「ぐ…！」

障子が複製腕で剣を押さえていた

すぐさま俺達は剣城から離れる

緑「聞いて轟くん！

あの敵の言ってることが本当なら剣城さんに僕らの声は届かない」

緑「今までの剣城さんがヒーローだとしたら反転した今の彼女は…

間違いなく敵(ヴィラン)だ」

絶望する

じゃあ俺にヒーローを教えてくれたアイツはもういないのか…？

俺が…惚れた…

緑「でも！だからって僕らの絆は変わらない！

僕らで元の剣城さんに戻そうよ！！」

轟「…ッッ！！！」

緑谷がこちらをじっと見つめてくる

怒りとショックでこの状況を受け入れられなかったが、

そうだ、そうだった

俺は剣城が好きだ。どんなアイツでも受け入れるつもりだった

緑谷のおかげでこの状況を受け入れることが出来た

俺は迷わず緑谷を見つめ返す

轟「もちろんだ！何か手はあるのか？」

緑「まず、僕たちだけでの戦闘は不利だ

ましてや今の彼女は戦車並の火力をポンポン使ってくる。だから誰かに施設まで行って伝えて貰おうと思うんだ」

緑「それまでに剣城さんを押さえる必要がある

今の剣城さんにキャパオーバーがあるかは分からないけど、剣城さんに個性をかけたあの敵を倒せば元に戻ると思う」

轟「分かった。俺と障子で剣城を相手するから怪我してるお前は伝えに行け」

緑「分かった！」

走って行く緑谷を見てから振り返る

障「俺達はどうする」

轟「増援が来るまで俺とお前で剣城を抑える

＿可能ならあの敵を倒す！」