失われた輝きを 3【fate×ヒロアカ】 (ページ14)

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英雄108話ページ14

剣城side

すぐにテレビをつける

そしてまた私は戦慄した

剣「ッ…！！」

テレビに映る神野区は、一部瓦礫の山となっていた

萎んだオールマイトが脳味噌丸出しの敵と戦っていた

見るからに戦況はオールマイトが不利だった

剣「オールマイト…こんな所に轟くん達が？！」

敵の男はオールマイトのパンチの威力を反射しているようだ

血反吐を吐く平和の象徴に、誰もが目を逸らしかけたその時

オールマイトの雰囲気が変わる

敵の強烈な攻撃をかわす、攻撃が背後を通り抜け爆発が起こる

一瞬でボロボロだった手足が何時ものたくましいものになり、その会心の一撃が敵に当たる

敵は地面に減り込み、辺り一体に巨大な竜巻が出来るほどの破壊力だった

この世の全てが静まり返った

そして、土煙が晴れてオールマイトが立っていた

拳を天に突き上げ、何時ものたくましい体つきになる

一斉に歓声が上がった

剣「はッ…」

思わずその戦いに見入っていて、一気に体の力が抜ける

流石は平和の象徴オールマイト

気迫、心、強さ、何もかもが誰も敵わない

オールマイトが萎み、テレビに指を指す

一見まだ見ぬ敵への警鐘に見えるが

なんだかそのオーラは力無く見えた

私はまだ知らない

ただこの勝利に歓喜する

これが、平和の象徴、オールマイトの

最後の活躍となるなんて