失われた輝きを 3【fate×ヒロアカ】 (ページ13)

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英雄107話ページ13

剣城side

お腹が空いた

自分の腹の音で目を覚ます。

マ「なんて間抜けな寝起きだい？」

剣「マーリン…」

花の魔術師が呆れたように立っていた

マ「あんな個性で簡単に堕ちちゃうなんて、
修行が足りないんじゃないかい？」

剣「私だって不本意でした！」

馬鹿にしてくるマーリンを睨む

でも、

剣「あの時は助けてくれてありがとうございました」

彼は珍しく驚いた顔をすると、ため息を吐きながら

マ「全く…お礼を言うなら彼に言ってくれ」

マ「君達人間は本当に面倒臭い。ここまで来るのに時間がかかり過ぎだ」

彼とは、焦凍くんのことだろうか
ん？何でそんなこと分かるんだ？

轟「私が彼のこと、知ってたんですか？！」

マ「まぁね！初めから見えてたよ」

な、久しぶりに魔術師だってことを実感できた

そんなこと言ったら怒られそうだから言わないけど

マ「それよりも、君は本当に彼を待たせるね。彼に同情するよ」

剣「え？どういうことですか？」

マ「だって君の彼氏、ずっと待ってるよ？」

え…

思考が止まる

剣「ちょっと待って下さい…ってか！彼氏じゃありませんし！！」

マ「え～？あんな熱烈な告白受けたのに～？」

ニヤニヤと笑うその顔を殴りたい一心に駆られる…！

剣「私、どれぐらい寝てたんですか？」

マ「ん～3日くらいかな？彼、毎日お見舞い来てたよ」

そうだったのか…

なら早く起きないと！

マ「あ、ちょっと待って！」

剣「何ですか！早く戻らないと…！」

急いで戻ろうとする私を引き止めるマーリン

人が急いでる時に…！

彼はひどく穏やかな顔で笑った

マ「君達の未来に祝福あれ」

剣「！！」

体が消えゆく中で彼に1番の笑顔を見せる

剣「ありがとう！」

もう何度も味わったこの感覚

あ、戻って来たなコレ…

ゆっくり瞼をあげる

ここはどうやら病院のようで、何本もの点滴に繋がれていた

外は暗かった

剣「お腹空いた…」

横にあるお菓子に目が行きながらもナースコールをする

すぐに診察をされたがもう異常なし

まだ食べるなと言われたのでお菓子の中にあるみんなのメッセージを手に取る

剣「お茶子ちゃん達にも謝ってお礼言わないとな…」

剣「ん？」

その中に轟くんからの手紙を見つける

剣「な、…！？」

その内容は私を驚かせた

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