失われた輝きを 3【fate×ヒロアカ】 (ページ12)

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英雄106話ページ12

轟side

合宿から3日後、クラス全員で病院に行った

剣城はまだ寝たままだったが、緑谷は目を覚ましていた

そこで俺と切島は、今夜爆豪を助けに行くことを話した

飯田は反対していたが、俺は行く

轟「お前が目を覚ました時、クラスのやつが一人足りなかったらつらいもんな」

静かな病室に二人、もちろん返事は返ってこない

クラスのやつらはみんな帰って行き、俺は一人だけ剣城の病室に残った

もし剣城が目を覚ましていても、きっと助けに行った筈だ。

ふとベットの横の棚に目がいく

女子からのメッセージとみんなが買って来た大量のお菓子があった

しかし、彼女の目蓋は未だに閉じたまま

轟「折角こんなに買って来たんだから早く目ェ覚ませよ…
食べ物は何でも好きなんだろ？」

剣城の手は冷たくて握ると俺の手も冷たくなった

腕には痛々しいくらい点滴などがうってあり、思わず目を逸らす

轟「好きだ…」

彼女の頬を撫でながら呟く

誰に聞こえることもなく、窓から覗く青空に消えていった

轟「起きたら返事聞かせてくれよ」

轟「じゃあな」

とりあえず剣城が目を覚ました時にパニックにならないよう、爆豪のことを手紙に書いて置いて来た

俺らがこれからすることは誰にも認められない＂エゴ＂ってやつだ。

それでも、あの時爆豪を掴めなかったことに一生後悔するくらいなら

助けに行った方がいいに決まってる

そうだろ？剣城………。

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