英雄10話 ページ12
剣城side
麗「結局、何の個性なん？」
教室に戻ると、真っ先にお茶子ちゃんに話しかけられる。
剣「風を、操る系、ですかね」
麗「へー！じゃあ応用であんなに色んなこと出来るんだ！凄い！」
こんなにあっさり信じられると心が痛むがこれも仕方ない。
上「ん？でもあの時とは違ったような…」
しまった、上鳴くんはあの時見えていたのか！
剣「上鳴くん、あの時のことは内密にしてくれないでしょうか…？」
慌てて上鳴くんに詰め寄り、両手を合わせる
上「わ、分かった！
あ、あともし良かったら今度ご飯行かね？奢るよ？」
取り繕ったようなキラキラを纏わせ誘ってくる上鳴くんに隣のお茶子ちゃんは呆れたようにため息を吐くが
剣「本当ですか？！ご、ご飯と言ってもどんな料理でしょうか！もしリクエストできるならお寿司が食べてみたくて…！」
瞬間周囲が凍りついた。
全員がまさかの展開に驚き、誘った本人でさえも成功するとは思わなかったのだろうか固まっている。
麗「いやAちゃん！そんな簡単に乗っちゃうの？！」
お茶子ちゃんの声にいかに自分が卑しいことを理解して
剣「す、すみません…奢りと聞いてつい舞い上がってしまい「いや！！いいよ奢るよ？！寿司だっけ？！お腹一杯食べていいよ？！」本当ですか！！」
上鳴からしたらナンパが成功して浮かれているだろうが、側から見たらどう見てもたかられている。
そして剣城から漂うただならぬ大食いのオーラを感じ取ったが今の上鳴に誰もそれを伝えられなかった
ーーーーーーー
麗「そういえばAちゃん、一人で帰れるん？」
お茶子ちゃんが発したこの発言により再び私の悪夢が蘇るのであった。
緑「え、でも確か登校はできたんじゃ…」
剣「実は…」
雄英に受かり、日本に留まることになったのでいつまでもホテル暮らしをするわけにはいかなくて、もうアパートを用意してあるのだ。
そのことを話すと3人はより心配してアパートの場所まで送ると言われたが自分の才能を信じて断った。
3人と別れて飯田くんに書いてもらったアパートまでの行き方の紙を見ながら歩いていると、毎度おなじみ方向音痴が作動し、数分も経たずに迷った。
困り果ててため息を吐くと、後ろから声をかけられた。
轟「おい、大丈夫か？」
剣「と、轟くん…！」
救世主二人目だ。
剣「すみません。わざわざ送っていただいて」
轟「帰り道だからな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
酸辣湯麺(プロフ) - 桜空さん» すみません！ありがとうございます！すぐ直しておきます。 (2020年4月8日 1時) (
レス) id: 766e03f12d (このIDを非表示/違反報告)
桜空(プロフ) - 12話の緑谷くんのセリフで麗日さんが麗さんになってます！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 1d90d43033 (このIDを非表示/違反報告)
酸辣湯麺(プロフ) - 夏終朝凪さん» コメントありがとうございます。すみません！即刻直します！これからも誤字脱字などがあると思いますが、是非ご指摘下さい！ (2020年4月7日 17時) (レス) id: 766e03f12d (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - コメント失礼しますm(_ _)mとても面白いのですが、雷電気君ではなく、上鳴電気君だと思いますよ！ (2020年4月7日 13時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：酸辣湯麺 | 作成日時：2020年4月4日 16時
