【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編弐 (ページ36)

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参 - ウチャロヌンヌンページ36

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アシㇼパと白石が眠ってしまう前に
イナンクルちゃんが戻って来た場合

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白石「あ、イナンクルちゃんおかえり。」

アシㇼパ「杉元は先に戻ってきたが、一人で何をしていたんだ?」

『薬草を拾っていたのですよ。』

『そろそろ薬草も無くなってしまうので。』

白石「相変わらず熱心だね～」

熱心...

アシㇼパ「そういえば...」

アシㇼパ「さっき杉元が〝ウチャロヌンヌン〟はなんだと聞いてきたんだが、なにか知っているか?」

杉元さん、アシㇼパに訳してもらったんだ
やっぱり私が勇気を出して直接言った方がよかったのかもしれない...

『す...杉元さんが...』

『どこで覚えたのでしょうね...?』

嘘つくの下手...かな...?

白石(あ、絶対何か知ってる...)

アシㇼパ(あ、絶対何か知ってる...)

『芦別のアイヌコタンで聞いたのかも知れませんよ...?』

アシㇼパ(もしかして杉元がイナンクルに手を...)

白石(いやいや、杉元に限ってそんな事は...)

アシㇼパ(じゃあなんで私に聞いたんだ?)

アシㇼパ(私に聞く前にイナンクルに会っているのに...)

白石(確かに...)

アシㇼパ(そう考えるとイナンクルが言ったと考えるのが妥当だろうな。)

白石(アシㇼパちゃんすごい!!)

白石(っていうか俺たちテレパシーで会話してるからイナンクルちゃんが困惑してる!!)

『あ...あの...』

アシㇼパ「イナンクル。」

アシㇼパ「杉元とウチャロヌンヌンしたのか?」

え

『してませんよ!?』

抱きしめられたけれど
キスはしてない...

白石「イナンクルちゃん顔真っ赤だよ!!」

『うぅ...』

白石(イナンクルちゃん泣きそうだよ!?)

アシㇼパ(う～ん...少しからかい過ぎたな...)

白石「ふわぁ...なんだか眠くなってきたなあ～」

アシㇼパ「白石、そろそろ寝よう。」

白石「イナンクルちゃんは?」

『2人が戻って来るまで焚き火の番をしますので、先に休んで下さい。』

白石「んじゃあ、お言葉に甘えて!!」

アシㇼパ「おやすみ。」

『はい、おやすみなさい。』

アシㇼパと白石さんは葉っぱの上で横になった
2人は横になるとすぐに眠りについた

相当疲れていたのだろう

杉元さんとキスをしたと勘違いされちゃった...
明日起きて何事もなければいいのだけど...

『うぅ...ダメダメ、落ち着かないと...』

心臓の音がうるさい

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