キサラリ No side ページ4
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杉元「じゃあ次!!レタンノエカシ!!」
村長「!!」
杉元「いまのやり取りで何して欲しいかわかりますよね?」
そう言って杉元は村長にキサラリを渡した
キサラリを手に持ったまま固まる村長
尾形「早くやってくれよ爺さん。」
尾形に急かされた村長は
杉元「ん?綺麗好き?綺麗好きなジジイ!!」
服をはたいたり
杉元「わかった!!お気に入りの服だ!!」
衣服をめくりあげたり
杉元「お気に入りの服で外へお出かけしてる!!」
足踏みをしたりと
杉元「疲れた!!腰が痛い!!」
訳の分からない動きをした
終いにはキサラリを椅子代わりに腰を降ろした
すると皆がいっせいに杉元の方を見る
杉元「なるほど!!そういう使い方もあるのか!!」
そんな杉元に呆れた尾形は
尾形「もういいよこせ、俺が正しい使い方を当ててやる。」
ため息混じりにそう言ってキサラリを手に持った
杉元「尾形に分かるかなぁ?」
尾形「...」ﾆｯｺﾘ
尾形はキサラリで村長の足の小指を叩き潰した
村長「痛たあッ!!」
尾形「この使い方が正しかったようだな。」
牛山「ジイさん日本語話せたのか!?」
杉元「日本語を話せるアイヌなんて珍しくも何とも無い!!」
杉元「何てことをするんだ尾形!!」
尾形「ほんとにアイヌなら痛いときとっさに日本語が出るもんかね?」
杉元「そもそもこの人たちがアイヌのふりをして何の得があるって言うんだ!?」
杉元「いい加減にしろ尾形!!」
尾形「そうだな、俺もぜひそこが知りたいね。」
すると外から戻ってきたエクロㇰの弟が荒れた部屋を見て驚く
尾形「ちょうど戻ってきた弟くんにも聞きたいことがあった。」
尾形がそう言うとエクロㇰが弟に耳打ちをする
杉元「あれ、アシㇼパさんは?イナンクルさんとも会わなかったのか?」
アシㇼパを案内しに行ったエクロㇰの弟が1人で戻ってきたことに気が付いた杉元は
エクロㇰの弟にアシㇼパとイナンクルのことを聞いた
エクロㇰ「ああ、弟が言うにはあの娘たちは近所の女性に刺繍を教わって夢中になってるそうだ。」
エクロㇰ「まあこんなところは子供に見せない方がいいだろう...」
エクロㇰがそう言った途端...
ベキンッ!!
杉元はエクロㇰの弟の顔をキサラリで殴った
杉元「アシㇼパさんが
杉元「てめえ...あの子たちをどこへやった?」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年4月22日 1時
