【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編弐 (ページ30)

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尾形(杉元)「おい尾形ッ!!」

杉元さんは尾形さんの腕を掴んだ

尾形『どうした、殴らないのか?』

尾形(杉元)「テメェ...」

杉元さんは腕を振り上げた
すると尾形さんは両腕で身体を庇う

尾形(杉元)「ッ!!」

杉元さんは尾形さんを見ると
振り上げた腕を下へ下ろした

尾形(杉元)「クソッ...(さすがに殴れねぇ...)」

尾形『どうした?』

尾形『殴れるもんなら殴って見ろよ、不死身の杉元。』

尾形(杉元)「テメェ...イナンクルさんの身体だからって好き勝手言いやがって...」

尾形『便利だな、この身体...』

そう言いながら尾形さんは
髪をかきあげ、服をさらに着崩した

杉元(イナンクル)「尾形さん!!それ以上服を着崩さないでください!!」

尾形『ははっ』

尾形(杉元)「元に戻ったらぶん殴ってやる...」

アシㇼパ(白石)「(アシㇼパちゃんのままならイナンクルちゃんの身体を直視してても誰も怒らない...)」

中は尾形さんだけど
自分の着付けをする日が来るなんて...

なんか不思議な感じ...

アシㇼパ(杉元)「なんか杉元がイナンクルちゃんの着付けしてるみたいだね。」

尾形(杉元)「それだけは言わないで...」

私ははだけないようにしっかり自分を着付けた

杉元(イナンクル)「どうですか?苦しくないですか?」

尾形『着慣れない...』

そうですよね...
やっぱり着慣れた軍服の方が良いですよね...

尾形(杉元)「我儘言ってんじゃねえよ。」

尾形『杉元ぉ...』

尾形(杉元)「そ...そんな顔されたって...中が尾形なのはわかってるんだからなッ!!」

アシㇼパ(白石)「杉元には効果覿面だね～」

尾形『(便利...)』

頬の赤い尾形さん...初めて見た...
さっきから表情豊かですごい新鮮

尾形(杉元)「調子乗りやがって...」

尾形『今のお前は俺に何もできないもんなぁ』

尾形(杉元)「クソッ!!こうなったらお前の格好で恥かいてやる!!」

尾形『おいやめろ、撃つぞ。』

アシㇼパ(白石)「ダメだよ尾形ちゃん!!」

杉元(イナンクル)「喧嘩はよしてください!!」

私と白石さんで
杉元さんと尾形さんの喧嘩を止めていると...

白石「ん......お前たちうるさいぞ...」

アシㇼパ「やっぱり俺はアシㇼパちゃんだった!!」

アシㇼパが起きてしまった...

白石(アシㇼパ)「ん?イナンクルと尾形が喧嘩なんて珍しいな。」

アシㇼパ(白石)「違うよアシㇼパちゃん!!」

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