内通者 ページ24
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杉元「...で、網走監獄の典獄に化けて第七師団相手にどうしようってんだ。」
鈴川「俺に考えがある。」
鈴川「まあ焦るなって、準備が必要だ。」
旭川第七師団に潜入する準備...
土方「後は任せよう。」
アシㇼパ「zzz...」
カクン...
土方「!!」
船をこいでいたアシㇼパは土方ニㇱパの方へ倒れた
土方ニㇱパは眠っているアシㇼパを膝の上に乗せる
杉元「ほっとけ、眠いと機嫌が...」
『土方ニㇱパ、アシㇼパがすみません...』
土方「やれやれ...この子は大物だ。」
すると、杉元さんの動きが止まった
『杉元さん...?』
杉元「......あッ!!」
杉元さんは何かを思い出したのか大きな声を出した
杉元さんは土方ニㇱパの膝の上で眠るアシㇼパを部屋の壁にもたれかけさせる
杉元「思い出したよ。」
杉元「あの時ニシン番屋に現れたジジイはアンタだな?」
杉元「白石はアンタ達と内通していたのか...」
あの夜、杉元さんが言っていたおじいさん
やっぱり土方ニㇱパだったんだ...
それよりも驚いたのは白石さんが内通していたと
杉元さんの口から言い放たれた事だった...
キロランケ「白石が内通?」
杉元「ああ...そうだとすれば結構前からだ。」
ニシン漁場へ行った時はまだ冬だった
杉元さんがニシン番屋で土方ニㇱパに会う前から
白石さんが土方ニㇱパと接触していたとなると...
確かに結構前からということになってしまう...
キロランケ「白石は神居古潭で俺の手を掴もうとする時...確かに躊躇した。」
キロランケ「白石が俺たちから離れようとしていたと仮定すると...」
キロランケ「ひとりで朝っぱらに月形で旅館の外をフラフラしていたことや、あれもこれも合点がいく。」
キロランケ「考えられるとすれば杉元の言うように、白石がずっと前から土方歳三と内通していたことだが...」
永倉「この状況ならもう過ぎたことでは?」
杉元「って事は認めるんだな?」
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本当に白石さんは土方ニㇱパたちと内通していたんだ...
そんなの、杉元さんが許すはず...
土方「敵も見方もない中で必要なのはただ情報だ。」
キロランケ「バレたら
キロランケ「ヤツの考えそうな事だ。」
確かにそうだと思う...
バレたら殺されると分かっていて共に行動する人なんていないから...
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年4月22日 1時
