イメチェン ページ23
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杉元「おい鈴川...」
杉元「協力しないなら俺がお前の皮を剥ぐ。」
杉元「この計画でドジを踏めばお前は第七師団に皮を剥がされる。」
杉元「お前が皮を剥がされずに済む道は計画を成功させるしかない。」
杉元さんの言葉に鈴川ニㇱパは息を飲んだ
キロランケ「白石が旭川大七師団の兵営のどこにいるのか...」
キロランケ「中に潜入して探さなければなるまい。」
牛山「関係者になりすますか?」
永倉「神居古潭の一件で警戒してるはずだから、よほどの関係者じゃない限り教えはすまい...」
杉元「東京の師団の上級将校とかは?」
尾形「いや...軍は上に行くほど横の繋がりが強いから、架空の上級将校はバレる。」
杉元「...」
すると外で犬が吠えた
その犬の声を聞いた鈴川ニㇱパは...
鈴川「...イヌ」
鈴川「犬童四郎助はどうだろうか?」
牛山「犬童?網走監獄の典獄?」
杉元「似てるのか?」
永倉「似てないですよね?」
土方「...似てないな。」
鈴川「俺も犬童を知っているがね、顔の骨格は近い気がする。」
鈴川「誰か実在の人物に成りすますってのは、その人物と似ていない部分を減らすって事だ。」
すると鈴川ニㇱパはカミソリを持つと髪を切り始めた
鈴川「まず髪を切り、眉毛も薄くする。」
鈴川「髪の毛を前に流していたっけ?」
牛山「おお...なんとなく似てきたかも。」
家永さんに手伝ってもらいながら
鈴川ニㇱパは自身を犬童さんへと似せていく
ところで犬童さんはどんな顔の人なのだろうか...
尾形「第七師団に網走監獄の典獄と親しい人間がいる可能性は低いが...」
尾形「よほど似てないと多少の面識のある人間にならバレちまうぞ。」
尾形「大丈夫か?」
土方「犬童は厳格で潔癖、規律の鬼と言われながらも個人的な妬みで私を幽閉する矛盾を持ち合わせている。」
土方「その心の歪みが顔に現れている。」
杉元「確かに...性格って顔に出るよな。」
杉元「ヒグマもキツネっぽい顔つきで睨んでくるのは気性の荒いヒグマだって...」
杉元「そうなんだよね、アシㇼパさん。」
アシㇼパ「...」ｳﾄｳﾄ
杉元「ダメだ...おねむの時間だ...」
アシㇼパはコクリコクリと船をこいでいた
鈴川「ふむふむ、ならばこれでどうかな?」
変身し終えた鈴川ニㇱパは別人になっていた
犬童さんに会ったことのある人達はとても驚いていたということは、この顔の人が犬童さん...
予想以上に怖い...
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年4月22日 1時
