【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編弐 (ページ18)

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薬ページ18

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尾形「おい...」

私と杉元さんが横になって話しをしていると
尾形さんが私の隣に座った

『...はい、どうしました?』

尾形「アイヌの女たちからもらった。」

尾形さんは私に塗薬を持ってきてくれた

『ありがとうございます。』

私が薬を受け取ろうとすると...

ヒョイッ

『え...』

私が薬を掴もうとした瞬間
尾形さんは私から薬を取り上げた

『尾形さん...?』

尾形「脱げ。」

『へ?』

杉元「は?」

尾形「塗ってやるよ。」

尾形さんは私に塗薬を渡さず
私に塗薬を塗ると言った

お腹の痣や手足の傷だけだから自分で塗れるのに...

『自分で塗れますよ?』

杉元「そうだぞ尾形!!」

杉元「イナンクルさんにイヤラシイ事でもする気か!!」

尾形「何言ってんだ...」

『尾形さん、薬を...』

尾形「渡してやってもいいが、昼間の事を教えてもらうぞ。」

昼間の事...

杉元「何かあったの?」

『い...いいえ!!』

尾形さんは私に塗薬を渡す気が無さそうだったので
私は渋々服を脱いだ

杉元「痣になってるね...」

尾形「女相手に容赦ねえな。」

尾形さんは塗薬を手に取ると私のお腹に塗った

グッ

『ハイイイイッ!!』

杉元「え、イナンクルさん!?」

痛い痛い!!
やっぱり痣を触られると痛い!!

尾形「もしかして痛い(・・)って言ってるのか?」

『はい...力強いですね...』

杉元「おい!!ソフトタッチだぞ!!」

かなり痛かったけどちゃんと塗ってもらいました
良くなりますように...

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-翌日-

杉元「さて問題は、村長に化けていた網走からの脱獄囚...」

杉元「詐欺師の鈴川聖弘をどうするかだ。」

『コタンの女性たちは〝主犯はこの男だが、これ以上この男に関わりたくない〟そうです。』

尾形「面倒だ...殺して皮を剥いでいこうぜ。」

アシㇼパ「無抵抗の人間まで殺すのか?」

杉元「...」

『私も無抵抗な人を殺めるのは良くないと思います。』

『もしかしたら他の脱獄囚の情報を持っているかもしれませんよ?』

鈴川「そのお嬢さんの言う通り、網走から脱獄した他の囚人の情報がある!!」

杉元「...ほぉ」

尾形「どうだか...」

尾形「お前、詐欺師だろう?」

尾形「コイツの言った事に乗っているだけか、時間稼ぎの嘘かもよ。」

尾形さんは私の頭に手を乗せた
私は余計なことを言ってしまったのだろうか...

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