【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編弐 (ページ17)

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トゥレプカムイページ17

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『ある村長が噂を耳にしました。』

アシㇼパ「小さい女がふたり、村ごとに村長を訪ねてきて」

アシㇼパ「お椀を借りては物陰で脱糞し、食べろと言って差し出す。」

『否定するとものすごく罵倒されるみたいです。』

杉元「理不尽な話だ...」

『やがてある日、その女たちが自分の村にやってきて』

アシㇼパ「噂道りにお椀を貸せといって物陰へ行き」

アシㇼパ「お椀いっぱいにどろどろしたものを持ってきたが食べてみたら良い味がした。」

杉元「登場人物全員変態かよ...」

アシㇼパ「実はその2人はギョウジャニンニクとオオウバユリで」

アシㇼパ「自分たちが食材であるとまだ知らない人間に食べてほしかった。」

『人間に感謝され、祀られないと神様になれないからです。』

アシㇼパ「その村長のおかげでこの食材を知った人々は飢えから守られて暮らせるようになった...」

アシㇼパ「と、言うお話だ。」

杉元「お椀のどろどろはウンコだったの?」

アシㇼパ「...」

『...』

杉元「あ...聞いちゃダメだった?」

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-夜-

コタンの女性たちは私たちを一夜泊めてくれると言い、私たちに一軒チセを貸してくれた

杉元「衣食住が備わってるなんて...」

『この上なくもてなされていますね。』

食事もご馳走してもらい寝床も用意してくれて
チンポ先生とアシㇼパは食後すぐに眠ってしまった

杉元「イナンクルさん、身体は大丈夫?」

『身体ですか?』

杉元「アシㇼパさんがアイヌの女の人からイナンクルさんが偽アイヌの男たちとひとりで戦ってたって...」

杉元「お腹を蹴られた事も聞いた。」

杉元さんは私のお腹を摩ってくれた
さっきお腹を確認したら痣ができていたけど大丈夫だろう...

『すみません...また無茶をしてしまって...』

『杉元さんこそ、お怪我はありませんか?』

杉元「俺は大丈夫だよ。」

良かった...

尾形さんから杉元さんは偽アイヌの男性たちをほぼひとりで皆殺しにしたと聞いていたから...

皆殺し...

杉元「イナンクルさん...?」

『いえ、何でもありません。』

杉元「イナンクルさんもそろそろ休む?」

『そうですね...』

そろそろ休まないと明日に響いてしまうかもしれない
ここは杉元さんの言う通り、身体を休めよう...

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