【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編壱 (ページ7)

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壱 - 酔っ払いページ7

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イナンクルが杉元に

〝一緒に寝よう〟というパターンの話です

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-札幌世界ホテル-

ホテルへ戻り
杉元さんはアシㇼパをベッドに寝かせた

『酔いすぎですよアシㇼパ...』

アシㇼパはベッドの上に大の字になって寝ている

『杉元さんも結構飲んでいましたけど...』

杉元「俺は大丈夫だよ。」

杉元「少し横になれば酔いは醒めるから。」

杉元さんはベッドに横になった

杉元「部屋に戻ったらどうも眠気が...」

『では、そろそろ就寝しましょう。』

杉元さんはベッドから降りると
用心深く軍刀をつっかえ棒にして扉が開かないようにした

杉元「イナンクルさん。」

杉元「アシㇼパさんがベッドを占領してるからもうひとつのベッドで寝なよ。」

杉元「俺は床で寝るから。」

杉元さんは床に座り壁に寄りかかった

『杉元さんこそベッドで眠るべきです。』

『こんな時くらいはゆっくり身体を休ませてください。』

お気遣いは嬉しいけれど...
疲れた身体をちゃんと休ませてもらいたい

『杉元さんが床で眠るくらいなら私が床で...』

杉元「女の子なんだから身体を冷やすのは良くないよ。」

じゃあ...

『杉元さん、一緒に寝ましょう?』

『狭いけれど横になれば...』

横になれば眠れない事はないと思い
良かれと思って杉元さんに言ったら...

杉元「イナンクルさん...」

杉元「そういう事、男の人に言っちゃダメだよ。」

杉元「本当に誰に何をされるか分からないから...」

杉元さんは肩を掴むと鋭い目で私を睨んだ
良かれと思って言ったのに怒られてしまった...

『ご...ごめんなさい...』

私なんかが馴れ馴れしい事を...
やっぱり浮かれすぎだったかな....

杉元「決してイナンクルさんを責めてるわけじゃないんだ!!」

杉元「でも他の男には言っちゃダメだよ?」

杉元「俺じゃなかったら取り返しのつかない事になってたから...」

杉元さんじゃなかったら...

『では、杉元さんになら良いのですか?』

杉元「ん～?」

杉元「ちょっとニュアンスが違うな～」

杉元「俺にもあまり言っちゃいけないんだよ?」

杉元「俺にだって限界があるからね。」

杉元さんは焦っているようだけど...

杉元「とりあえず一緒に寝よう?」

杉元「イナンクルさんが壁際で良いよ。」

『はい!!』

私は杉元さんと仲良く眠った

杉元(こんなの眠れるわけがねえ...!!)

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