【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編壱 (ページ6)

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壱 - キロランケニシパページ6

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イナンクルがキロランケに

〝婿がいる〟と嘘をつく

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この声...
久しぶりに聞いた

とても懐かしい...

『キロランケニㇱパ!!』

キロランケ「お前、イナンクルか!!」

キロランケ「いい女になったなぁ!!」

キロランケニㇱパは私を抱きしめた

キロランケ「久しぶりだな、元気にしてたか?」

『はい!!』

キロランケニㇱパとは私がウイルクに拾われて間もない頃に出会った
キロランケニㇱパはウイルクと共に北海道へ渡って来たアイヌだ

私と父と同じ...

キロランケ「そういえばお前ももう良い歳だろう?」

キロランケ「婿(ココウ)はどこだ?」

キロランケ「あいさつがしたい。」

ココウ...

『い...いますよ...?』

キロランケ「えッ...」

えッ...?

キロランケ「本当に...いるのか...?」

『はい。』

キロランケニㇱパは落ち込んでしまった...

『自ら聞いたのに...』

キロランケ「イナンクルにはまだいないと思ってたから...」

キロランケ「それにちゃんのと伝えに来てくれると思ってたから...」

キロランケニㇱパは報告しなかった事に...

そうじゃなくて!!
いつ嘘だって言ったら良いのだろう...

『つ、連れてきましょうか...?』

キロランケ「ああ頼む、一発ぶん殴るから。」

ぶん殴る!?

『キロランケニㇱパすみません嘘つきました...』

キロランケ「やっぱり嘘だと思ったよ。」

最初から演技なのか...

白石「仲良いね、知り合って長いの?」

キロランケ「ああ、俺はイナンクルがまだ小さかった頃から一緒にいる。」

アシㇼパ「小さい頃のイナンクルはどんな感じだった?」

キロランケ「それはもう可愛かったぞ～?」

キロランケ「毎日俺の家に来てな?」

アシㇼパ「うんうん!!」

キロランケ「獲物を見つけたから一緒に狩に行こうって誘われたよ。」

杉元「意外と野性的な子だったんだね。」

当時は遊ぶ=狩猟だと思っていたから...

キロランケ「人見知りで甘えん坊で...」

キロランケ「いつも俺やアシㇼパの親父の後ろに隠れて歩いていたよ。」

白石「イナンクルちゃん可愛い～!!」

うぅ...恥ずかしい...

『で、では!!』

『皆が帰ってきたので早速食事にしましょう!!』

私は逃げるように食事の準備を始めた

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