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杉元「アシㇼパさんたちってヤツメウナギはどうやって食べてるの?」
アシㇼパ「アイヌは背割りして乾かしてから焼いて食べる。」
白石「背割りか...関東風だな。」
白石「関西じゃウナギは腹割りなんだよな。」
白石「関東じゃ腹割りは切腹を連想するからやんないとか...」
関東と関西で割り方が違うんだ
白石「せっかくだから蒲焼きにしようぜ?」
白石「醤油に砂糖に酒でタレを作って。」
白石「熊の胆が高く売れたおかげで白米もたくさん買えたし。」
『そうですね。』
みんなで手分けをして
私たちはお米を炊いたり蒲焼を作る
白石「山わさびを見つけたからすりおろして薬味にしよう。」
白石「白樺の樹皮で作った四角い器にご飯をよそって...」
白石「カワヤツメのうな重だ!!」
調味料と手元にある食材をふんだんに使って
美味しそうなうな重が完成した
杉元「いただきます!!」
白石「はむはむ...」
白石「ウナギよりちょっとかたいけど...」
白石「ぷりっぷりだね!!ヒンナヒンナ!!」
『ん〜美味しいです!!』
杉元「軟骨がコリコリしてる。」
白石「見た目はウナギに似ているけどヤツメウナギは骨が全部軟骨なんだよな。」
久しぶりの贅沢だ...
キロランケ「アイヌの伝説にこういう話がある。」
キロランケ「神様が獲った熊を解体して石狩川を舟で運んでいたら転覆してしまい、流されたヒグマの腸がウクリペになった。」
キロランケ「だからヤツメウナギには骨がないんだって。」
白石「へぇ〜」
アシㇼパ「シライシの体の関節がぐにゃぐにゃなのはきっと...」
アシㇼパ「ヒグマのチンポがシライシになったからかもな!!」
杉元「やだぁ!!アシㇼパさん!!」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月23日 7時
