農家 ページ24
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『ウッ...』
咄嗟にイカヨㇷ゚で体を守り
直接攻撃を体に受ける事は無かったが...
痛い...
突き飛ばされただけでこの衝撃...
思うように身体が動かない...
キロランケ「シライシ投げろッ!!」
白石「ヒイッ!!」
ブフオッ!!
白石さんの投げた縄に
赤毛のヒグマは腰を抜かした
キロランケニㇱパはその隙に
倒れている私を抱えて農家へ避難する
キロランケ「イナンクル!!しっかりしろ!!」
白石「イナンクルちゃん目を覚まして!?」
うっすら目を開けると
焦った顔の2人が見えた
『ごめんなさい...私...』
キロランケ「良いんだ、お前はよくやった。」
白石「助けてくれてありがとうイナンクルちゃん!!」
白石さんが無事で良かった...
『それより赤毛のヒグマは...』
キロランケ「警戒して入ってこない...」
扉の向こうからは鼻息が聞こえる
赤毛のヒグマは木の板を挟んだ先に...
キロランケ「今のうちに戸を塞ごう。」
キロランケ「白石手を貸せ!!そのデカイのを運ぶぞ!!」
キロランケニㇱパは私を寝かせると
脱穀機を総出で入口まで運ぶ
白石「キロちゃんさあ!!」
白石「あの馬は大切な愛馬でも何でもないよね!?」
白石「頼むから外に追い出して食わせちまってくれよッ!!」
キロランケ「どっちにしろあの赤毛を倒さなきゃなんねえんだ!!」
キロランケ「この家に引き付けときゃ日が暮れる前に銃を持った杉元たちが来る!!」
キロランケ「それまでなんとか持ちこたえりゃいいだろ!!」
白石「いででッ!!」
白石さんは馬に頭をかじられた
キロランケ「馬の愛情表現だ、気に入られたな...」
白石「血が出たけど...」
馬の愛情表現を受けたのは嬉しいだろうけど
白石さんはなんとも言えない表情をしている
キロランケ「そっちの箪笥を全部もってこい!!」
キロランケ「縁側も塞ぐぞ!!」
キロランケ「畳を引っペがせ!!」
キロランケ「間に挟んで補強する!!」
キロランケニㇱパの指示通りに動く白石さん
白石「イナンクルちゃん大丈夫!?」
『私も...手伝います...』
白石「いいよ休んでて!!」
キロランケ「白石手伝ってくれ!!」
??「何をやっているんですか?」
白キ「「え?」」
私たちの目の前にはもうひとりシサㇺが...
白石「あんたいま入ってきたのか!?」
白石「どこから入ってきた!?」
??「奥の勝手口ですけど...」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月23日 7時
