【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編壱 (ページ22)

今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:50,884 hit

不死身のヒグマページ22

.

ダン「私があの赤毛のヒグマをモンスターと呼ぶのは...」

ダン「指を吹き飛ばそうが眼を撃ち抜こうが元に戻っているからだ。」

ダン「奴は不死身だ...」

ダン「不死身のヒグマだ。」

不死身のヒグマ...

ダン「斃せるものなら斃して来い。」

そう言ってエディー・ダンは去っていった

アシㇼパ「白石はついてくるな、ドジだし邪魔なだけだ。」

アシㇼパ「銃もないのにワイワイついてこられても足でまといだ。」

アシㇼパ「クーン...」

白石さんは悲しそうに鳴いた

従業員「この森を南へ出ると誰も使っていない農家がある。」

従業員「勝手に使っても構わんだろう。」

白石「キロちゃん一緒に行ってくれる?」

キロランケ「仕方ねえな...」

キロランケニㇱパと白石さんは
さっそく使われていない農家へ行く

『アシㇼパ、杉元さん、私も白石さんとキロランケニㇱパと農家へ向かいます。』

杉元「イナンクルさんは俺たちと一緒でも良いんだよ?」

『いえ、白石さんとキロランケニㇱパは遠距離武器を持っていないので...』

アシㇼパ「確かにそうだな。」

アシㇼパ「イナンクルは2人を頼む。」

『はい。』

私は急いで白石さんとキロランケニㇱパの元へ行く

『白石さん!!キロランケニㇱパ!!』

キロランケ「イナンクル?」

白石「あ、イナンクルちゃ～ん!!」

白石さんは私に手を振ってくれた

『私も一緒に農家へ向かいます。』

キロランケ「そりゃ頼もしいな。」

白石「ヒグマが出てもイナンクルちゃんがいるなら大丈夫だね。」

自信は無いけど...
2人を守るためならば...

.

南の方へ少し歩くと...

白石「あ、農家があったぞ!!」

従業員さんの言っていた農家があった

キロランケ「!!」ﾊﾞｯ

白石「え?なに?」

キロランケニㇱパが急に後ろに振り返ったので
私と白石さんも思わず後ろを見た

キロランケ「さっき赤毛に襲われた馬だ。」

白石「なんだ驚かせるなよ...」

赤毛のヒグマかと思ったら
赤毛のヒグマに襲われた馬だった

キロランケ「たいした傷じゃない...」

キロランケ「オマエここまで逃げてきたのか。」

キロランケ「よしよし来いッ」

白石「その馬連れてくの?」

連れていくって...

『その馬はもう赤毛の獲物です。』

『執念深いヒグマは必ず自分の獲物を取り戻しに来ますよ...?』

.