ムシオンカミ ページ48
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村長「...?」
アイヌの若男「...?」
エクロㇰ「...?」
アイヌの女「!!」
牛山「?」
尾形「?」
杉元「え、なに?」
チセに入る時はマタンプㇱを取らなければならないのに、礼拝の時は邪魔をしてはいけないのに、今日のアシㇼパはお行儀が悪い...
普段なら絶対にしないような事をするアシㇼパ
様子が明らかにおかしいと思ったら...
やっぱりアシㇼパも
このコタンがおかしい事に気付いていたんだ...
エクロㇰ「この子たちはどうしてあんたらと一緒にいるんだ?」
杉元「あー...」
杉元「ちょっと駄賃をやって案内をさせてるんだ。」
杉元「俺たちはこうやってアイヌの村にも滞在したりするんでね。」
エクロㇰ「そうか...」
アイヌの埋蔵金や刺青人皮を探しているなんて
容易に人には言えないから杉元さんは嘘をついた
エクロㇰ「家族を紹介しよう。」
エクロㇰ「そっちに座ってるのは私の妻のモノアだ。」
エクロㇰ「こっちの若いのは弟の...」
アシㇼパ「オソマ言ってくる!!」
アイヌの男「え?」
するとアシㇼパは急にオソマに行くと立ち上がった
杉元「ちょっとアシㇼパさん!!」
杉元「我慢できないのか?」
アシㇼパ「もうオソマが出口まで来てる!!」
杉元「んまあ〜!!下品!!」
アシㇼパは私の方をチラッと見てから外へ行った
怪しいアイヌがここにいる間に何かを確かめに行ったんだ
杉元「すみません、普段は礼儀正しいんだけど...」
杉元「他の家ではこういった場であいさつの邪魔なんてしなかったし...」
杉元「頭の鉢巻とかも取ってちゃんとしてたのに...」
杉元「どうしたんだろうな...」
エクロㇰ「気にしていない、子供のやることだから。」
エクロㇰ「うちの便所はわかりにくい場所にある、迷ってないかちょっと見てこい。」
エクロㇰニㇱパは
弟をアシㇼパの元へ行かせた
まずい...
このままだとアシㇼパが危ない...
まだ怪しい人がチセの外にいるかもしれない
私も早くここから出てアシㇼパの元に行かなければ...
でもどうやって抜け出せば良いのだろう...
尾形「
『!!』
尾形「おや、もしかして分からんのか?」
尾形さんが私の方を見た
もしかして尾形さんはこの異変に気付いて...
尾形「...」ｸｲｯ
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月23日 7時
