壱 - 夕張 ページ35
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日高帰りの杉元一行が夕張で薬を売る
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-夕張-
アシㇼパ「杉元、ヒグマの胆嚢は高く売れるんだぞ?」
杉元「へぇ〜そうなんだ。」
アシㇼパ「せっかく獲れたから売ろうと思う。」
私たちは夕張へ来て
さっそく薬売りさんに赤毛の胆を売りに行く
薬売「その�犒Г涼性瓩�嬢ちゃんが獲ったの?」
薬売「日高の赤毛?」
薬売「本物かい?調べていい?」
薬売りさんに赤毛の胆嚢を渡すと
薬売りさんは胆嚢を調べ始めた
薬売「どうやら本物みたいだな。」
薬売「重さは...」
薬売「一匁...」
薬売「これくらいでこんなもんかな?」
薬売りさんは算盤で金額を計算するも...
アシㇼパ「...」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
薬売「だめ?安いって?」
アシㇼパは首を横に振った
薬売「あのねえ嬢ちゃん...」
薬売「こういうもんは普通顔なじみの猟師からしか買わねえよ?」
薬売「ましてやアイヌのガキんちょなんか...」
ムッ...
薬売「これ盗品じゃないの?」
薬売「買い取ってもらえるだけでも感謝しなよ。」
何その言い掛かり...
薬売「もしかしてそこのガイジンさんのお手伝いしてるの?」
薬売「やめときなって、ガイジンなんかどこから何を持って来てるかわからないんだから...」
アシㇼパ(コイツ...)
そんな薬売りさんに
どうしようか戸惑っていると...
杉元「薬売りのあんチャンよぉ...」
薬売「え...?」
杉元「足元見てんじゃねえぞコラああああああん!?」
杉元「舐めてんのか!?」
薬売「ヒイッ!!」
杉元さんとキロランケニㇱパが
すごい形相で薬売りさんに絡んできた
キロランケ「舐めてんのかよ?」
薬売「いえいえ...とんでもない!!」
薬売りさんが怯えてる...
白石「ほれほれ、手荒い真似はおよしなさいって...」
白石「すみませんねえこいつら、戦争帰りで手加減ってもんが出来ませんで...」
白石「猛獣ですわ...」
杉元「うるせえすっこんでろ!!」
バシィン!!
白石「オホホイ落ち着けやぁい!!」
杉元さんは仲介しようとした白石さんを殴った
白石「薬売りのおにいさん。」
白石「日高のエディー・ダンって紳士はご存知?」
薬売「あの大牧場の?」
白石「ええ...彼ね、私のダチですわぁ」
白石「エディーちゃんに聞けばその�犒Г涼性瓩里任匹海蹐亙歉擇靴討�れますんで。」
杉元「さっさと計算しなおせよ!!」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月23日 7時
