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夢の話 ページ21
「ごめんね。これも仕事なんだ。」
深夜の街の灯に対して、暗い夜道で。
カレはそう呟いた。
謝罪はみえても気持ちはどうだろうか。
ナニカは手のナイフで
そこにいた男の首を掻っ切った。
血飛沫がカレの顔を汚す。
濁りきった蒼い瞳は人だったものを
淡々と見つめている。
「………さて、次。」
早く帰ってキミの声が聞きたいよ。
この世にいないにしても。
それはきっと、彼の心の支えなのだ。
ナニカは夜の街のさらに暗い
裏路地へと歩みを進めた。
黒い上着を血の色に染めたのを気にせず。
生きるためだと、自己肯定して。
また、誰かに手をかける。
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作者名：露西亜帽 | 作成日時：2018年2月26日 1時
