私だけの英霊 (ページ15)

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私だけの英霊ページ15

「、どういう」

「私は人類最後のマスター。

それは決まったことなら仕方ないです
でも、私一般人だったんですよ。

何も知らない、知るとこのない立場
普通すぎるってよく言われてました。

それがいきなりサーヴァントがいるからって
いつ死んでもおかしくない戦場。

……怖かったんですよ苦しくて辛くて泣きたくて負った怪我すら汚く見えた。

でも、サーヴァントはそれを勲章だという。
サーヴァントは私を敵だったものでもすぐ
受け入れる心の広いマスターだという

いつも笑ってる私だという。」

なら、そうとあるしかないじゃないですか

無を体現させた顔でマスターは、いや
目の前の彼女は言った。
それはどうしようもない毒で治療の
できない病だったのだ。

「この人理修復の中でサーヴァントとの
信頼関係は絶対。

それが私のわがままで揺るぐなんて
許されてはいけない。

そうでしょう？」

私の知らないマスターは淡々と光のない目を
私たちに向けた。
見えない矢が私たち、いや人理修復を
押し付けたどうしようもない私たちを貫く

「私は人類最後のマスターです。

いつも明るく笑って
敵だった英霊も受け入れる。

前を向く、意志を貫く”私”です。」