＊ ページ45
赤「俺と翔太のこの先ってなんだと思う？」
渡辺は、宮舘がどこまで同じことを考えて
いたのかと思うと今更ながら少し可笑しくなった。
青「はい？そんなの知らねぇよ」
赤「俺はね、わかるよ」
青「なんだよ？」
宮舘は小さく息を吸うと言った。
赤「永遠に一緒。だから、、」
その先を言わない宮舘に渡辺は不思議に思う。
表情もみえない。
声色もいつもと変わらない。
なにを考えてるのか、、
青「だから？」
振り向いた宮舘は笑顔だった。
赤「俺と今から死ぬ？」
青「はぁ⁈」
渡辺は呆れかえりそうになる自分を
必死に留めて、ふざけた事をいう恋人の話を
聞くことにした。
赤「いやだって、殺したくないとかいうから」
前言撤回。渡辺は呆れかえる。
青「どう考えたって今はそのタイミング
じゃねぇだろ」
赤「そうかな？
別に電話で音声録音してもらって遺言できれば
それでよくない？仕事はごめんねって言って」
青「それどこの無責任バカだよ！」
渡辺の溜息が漏れるごとに重みを増す。
いつも冷静な紳士で時に、、
いや最近は、よくふざけた事を言う
目の前の恋人は本当に本物なのか
疑いをかけたくなる程だ。
赤「じゃあ、殺す？」
青「こ、殺す」
すると宮舘はいつものようにふわりと笑い言った。
赤「それでいいんだよ」
そして渡辺の頬を手で撫でると続けた。
赤「俺らに先はないよ。
あるとしたら死ぬことくらい。
だからどんなモノも美しくないといけない。
見るに値しない価値のない無駄なモノ、
邪魔になるモノは処分しないといけないでしょ」
そうあの一件以来、宮舘の考え方が180度
変わってしまった。
一度に何人もの愛する者の死と、
信頼の死を見たからなのか、、
それとも、あの時のドラッグが未だに
脳にこびりついて麻痺させているのか。
どちらにせよ渡辺に今の宮舘は少し悲しく映った。
渡辺には��死か殺��以外の先を2人しても
見出せない辛さは、やはりあるのだ。
けれど宮舘がそれを本望とするのならば
きっと渡辺も結局のところそうなのだろう。
その時、
黒「いたいた！舘さん！しょっぴー！」
橙「ほんまや！康二とめめやでー！」
2人より少し先の方で手を振る目黒と向井がいた。
どうやら迎えに来た様子。
宮舘は2人にむかい手を振って笑いかけている。
それを見て渡辺は思った。
あの2人にはどんな��先が見えている��のかと、、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 646人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そじゆう(プロフ) - まっくろねこさん» ありがとうございます！もうそう言っていただけると本当に嬉しいです！まっくろねこさんも体調崩しはりませんようにご自愛ください！ (2020年9月3日 20時) (
レス) id: 3acb59dc5a (このIDを非表示/違反報告)
まっくろねこ(プロフ) - �靴悵楾圓�めでとうございます！本当続きが楽しみでワクワクしてます！ど、どうなるんだ？！まだまだ暑い日が続きますが…健康第一に！(*´ω`*) (2020年9月3日 9時) (レス) id: 8ef0c34bc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そったん | 作成日時：2020年9月3日 8時
