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赤「佐久間ぁ！避けろぉお！！」
パァアン！
広場の入り口にいた佐久間の左上腕に
1発の銃弾がめり込んだ。
銃弾の勢いで左腕が後ろに押し出されて
倒れていく様は悪魔のスローモーション。
阿部の眼は見開かれ、下唇を噛み締めた。
そこから一通の血がたらりと流れる。
《 佐久間が撃たれた
俺の佐久間が撃たれた 》
その言葉が阿部の脳を支配する。
緑「大介ぇぇえええ！」
その声はまさに阿鼻叫喚。
それを目にした宮舘は普段の冷静さを
失ったかのような声色で指示をだす。
赤「翔太はあいつらを！
ラウールは佐久間のとこへ！
俺は阿部を止める！散れぇ！」
宮舘はルーフを蹴るように飛び降りて一目散に
阿部のもとへ足っていく。
赤「阿部！耐えろ！」
我を失った阿部は自身の視界に入る生き物全て、
手当たり次第に斬りつける。
それが佐久間絡みだと余計に拍車がかかる。
また、この時ばかりは仲間の顔なぞ消え失せる。
普段、佐久間がどんな相手に傷をつけられようがこんなことは起きない。
にもかかわらず、なぜ今回は、、
それは全て過去に起因するから。
既に佐久間を相手にしていた2人の男は
見るも無残な姿で横たわっている。
宮舘は阿部に呼びかけながら背部から
抑えつけようとするも抵抗は大きく、
なんとか右手は阿部の胴体に、
左手は阿部の左肩に手を回すことで精一杯だった。
その中でも、なお阿部はサーベルを
右方から勢いよく横振りにして宮舘の側頭部を
柄頭で狙う。
頭を下げて交わすもパラパラっと刃に触れた
数本の髪が舞った。
かわしたところで安心出来るわけない。
次は上方からきたサーベルは確実に
宮舘の頭頂を狙ってきている。
振り上げられた其れは、止まることをしらない。
当たると思ったその時、
パァン
乾いた音が響き、サーベルの動きが止まった。
カシャンと手から地に堕ちたそれ。
目の前にいるのは阿部の頬を打つ佐久間だった。
痛みに耐える表情は歪み、
額からはポタポタと汗が滴り落ちていた。
止血のために縛った白い布は既に
紅く染まっている。
ラウールが佐久間の指示で連れてきたのだろう、
後ろで心配そうに2人の様子を伺っていた。
桃「亮平、大丈夫だよ」
阿部の瞳から次第に流れ出る涙は止まらない。
宮舘は阿部の身体を解放し、
行ってこいとでもいうように背をポンと
軽く叩いた。
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そじゆう(プロフ) - まっくろねこさん» ありがとうございます！もうそう言っていただけると本当に嬉しいです！まっくろねこさんも体調崩しはりませんようにご自愛ください！ (2020年9月3日 20時) (
レス) id: 3acb59dc5a (このIDを非表示/違反報告)
まっくろねこ(プロフ) - �靴悵楾圓�めでとうございます！本当続きが楽しみでワクワクしてます！ど、どうなるんだ？！まだまだ暑い日が続きますが…健康第一に！(*´ω`*) (2020年9月3日 9時) (レス) id: 8ef0c34bc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そったん | 作成日時：2020年9月3日 8時
