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向井の瞳には綺麗な街の灯りが映り込み
煌めきを帯びた、その色はアポロオレンジ。
けれどその煌めきには涙が混じる。
目黒はそれを見て、今まで見たことも
触れたこともないような
美しいオレンジサファイアを連想させた。
そして向井の手を握り、手の甲にキスを落とす。
黒「ありがとう」
沢山の意味を込めて贈るこの言葉。
黒「今のお前、綺麗だよ」
目黒はこれをさらっと言ってのける。
けれど、一瞬ではあるものの悲しみを
帯びた表情をしたのは何故なのか、、
向井は今、それに触れることはしないでいた。
ただ綺麗だよという、胸が高鳴る言葉に
意識をむけた。
橙「どこでそんなん覚えてきたん！」
思わず出た少し上擦ったような声。
黒「ほんと可愛いな」
にっこりと目尻が下がるとても優しい、
いつもの笑顔。
きっともう顔も心も下を向いている
わけではなさそうだ。
今はそう信じていようと向井は思う。
目黒は握る手を引いて抱きしめ、キスを送る。
いきなりの事で向井は驚くもそれを受け入れ、
目黒の頸部に腕を回した。
密着する身体。
漏れた吐息と小さく開いた唇に
目黒は舌を滑り込ませて絡め合わせる。
とても甘くて深い、互いを求めるキスは
安易に思考回路を蕩かす。
堪能したのであろう離れる唇から銀の糸が
流れるとそれを目黒は魅せるように
舌で舐め上げた。
唇はそのまま向井の耳に移れば触れる。
耳にかかる吐息と甘く低い声。
黒「したくなった」
くすぐったく感じる向井は身体をよじらせると、
熱い吐息が漏れた。
橙「あほ、帰ったらミーティングや」
照れ隠しに可愛らしい小さな反抗を。
黒「じゃあ、そのあとは朝まで、、」
目黒の言葉に被せるように
橙「離さんから」
黒「正解」
再び影は重なった。
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アポロオレンジ : 少し薄めのオレンジ色
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そじゆう(プロフ) - マニラさん» ありがとうございます！有難いお言葉のかずかず！ぬぁっはーんってなりました、、すみません。これからも宜しくお願いいたします。 (2020年9月2日 21時) (
レス) id: 3acb59dc5a (このIDを非表示/違反報告)
マニラ(プロフ) - いつも楽しみにしております！更新されるたびにもうわくわくしております！これからも応援しております＾＾ (2020年9月2日 9時) (レス) id: eb8f99c5bc (このIDを非表示/違反報告)
まっくろねこ(プロフ) - いえいえ！ご心配ありがとうございます！お互い無理せず、ですね！ (2020年8月17日 18時) (レス) id: 8ef0c34bc7 (このIDを非表示/違反報告)
そじゆう(プロフ) - まっくろねこさん» ありがとうございます！本当にありがとうございます！まっくろねこさんも無理なさらず頑張ってください！ (2020年8月17日 17時) (レス) id: 3acb59dc5a (このIDを非表示/違反報告)
まっくろねこ(プロフ) - 移行おめでとうございます！ワクワクしながら読んでます〜。暑いので無理せずに更新なさって下さい！！ (2020年8月17日 12時) (レス) id: 8ef0c34bc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そったん | 作成日時：2020年8月16日 14時
