第406話 ページ28
『･････････』
機械が不具合でも起こしたように、目を見開き 動かなくなった水無月に、女性の先生も近寄って来た
「あの、先程は本当にありがとうございました」
深々と頭を下げる女性の先生の後ろには、この施設にいた子供達や他の先生達がいて、同じように頭を下げていたり、キラキラとした目で水無月を見ている子達もいた
『･･････』
呆然とする水無月の頭を、ファットが後ろからグシャッと撫でた
「お前さんが守った人らや、胸張り！！」
『わた･･･しが････』
「せや！勇敢やったな。立派なデビュー戦やないか」
『･･････どうも』
顔を赤らめた水無月は 一言そう言うと、足に抱きついてきた男の子の頭を撫でてやった
「キミ･･･本当にすごいね。メンタル底辺の俺とは大違いだ･･･」
『環先輩も、カッコよかったですよ』
「っえ。怖･･･」
『だから何でですか？』
グンッと迫ってきた水無月に、天喰は怯える
「だってキミ、人を褒めたりすると思わなくて！！」
『失礼にも程があります』
「あと何で俺の事、下の名前で呼ぶんだ！？」
『呼びやすいから』
「頼むやめてくれ･･･！同級生にまたなんて言われるか」
『水無月Aに下の名前で呼んでもらえるだけの実力つけてこいバーカって言ってやんなさい！』
「言えるわけないじゃないかぁ！！」
『もう、すぐ下向く』
バンッ！
水無月は、俯いて 両手で顔を覆い隠す天喰の背中を叩いた
『実力あるんだから胸張って下さい』
「･･･痛いっ」
((･･･上下関係とは))
そう思う、切島とファットガムであった。
·
·
▽
「にしても"個性"がパワーアップか･･･そのクスリは日本じゃ禁止されとるヤツやな。効果の短さから見て、アジア系の粗悪品や。米製ならなら1〜2時間はきく」
「ファット詳しいンスね！すげえ！！」
「俺 昔はポリと協力して、そういうんばっか捕まえとったんやで」
すると、警察官の一人がファットに声をかける
「ファット！連中の一人が発砲した拳銃やけど。コレ普通のチャカやないで。とりあえず色々調べて報告するわ！」
「わざわざ ありがとな。そうか･･･」
"個性"をブーストさせるクスリはわかる。元々弱"個性"への救済案や。しかし･･･環が撃たれた「全く使えなくするクスリ」いうんは･･･聞いた事がない。
嫌〜〜な感じやな･･･。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2152人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綾林檎 - 森Shizuku?さん» いつもありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します (2022年1月9日 1時) (
レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
森Shizuku?(プロフ) - ﾋﾞｬｧｧｧｧｧｧ更新来た〜！続編楽しみにしてます！ (2022年1月8日 8時) (レス) @page50 id: b1c9e51a0c (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 眠りさん» 素敵な質問ありがとうございました！ (2021年12月31日 20時) (レス) @page49 id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
眠り(プロフ) - わわ大変でしたね…お疲れ様です！😭質問受け付けてらっしゃるようなので私も失礼します🙇🏻♀️A組やB組、先生方は水無月ちゃんの事をどんな風に思ってるとかありますか…？😳 (2021年12月29日 22時) (レス) @page49 id: 3b2a90c584 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ささん» 嬉しいです！たくさん読んで頂いたと思うので、ゆっくり休んで下さいね (2021年12月13日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年10月16日 11時
