第399話 ページ21
『で？なに』
「だから！俺は今度こそ！役に立ってみせる！！」
『･････うん』
イマイチ、ピンときてない水無月。
「お前は覚えてねーかもしんねえけど、俺はなんだかんだお前と一緒に戦う機会があったんだ！！」
『はー･･･』
初めてのヒーロー基礎学。USJ事件に、神野の悪夢。
「でも俺は、いつも何もできなかった。だけど今回のインターンでは！！今度こそ役に立って！！お前と肩並べれる力を身に付けてみせンだ！！」
『･･････まあ、インターンに来たからにはプロの現場で役に立ちたいって気持ちはわかるけど･･･』
はむっ。
白米を口に含んだ水無月
『にしてもアンタ、入学してすぐの頃から よくそーいう事 言ってるよな』
「！！」
『えーと･･･初めてのヒーロー基礎学の時とか･･･あとUSJで敵連合の襲撃にあった時も言ってたな･･･
「全然 役に立てなかった。次こそは役に立つ」って』
(･･････覚えてて、くれたのか。俺の言葉)
水無月は真っ直ぐとした目で、切島を見た
『私の言った事あるっけ？「お前 役立たずだな」とか』
･･････。
『私、アンタの事 役立たずだとか思った事一度もないんだけど』
「･･･！」
水無月は少し照れくさいのか、窓の外に目を移す
『ヒーロー基礎学の時のアレだって、お前が残って「核」を守ってくれてたから、私は自由に動けたんだろ』
水無月は、忙しなく指で髪をクルクルいじり始める
『ま、まー･･･別に？私なら、他にもやりようはあっただろうけど？まあ一応アンタがいたから、私は核の心配をせずにいられたワケだし？全然役に立ってなかったわけじゃ』
謎の弁解を続ける水無月の声は、切島の耳には届かず。ただただ右から左へ流れていく
(･････そっか。そうだったんだ)
でも･･････でもよ。
それでも俺は･･･やっぱ、悔しかった
『･･･』
拳を握りしめた切島を見て、水無月はフゥと息をつく
『ま。よくわかんないけどさ』
＿＿＿白く華奢な拳が、切島に突き付けられた
『インターン、頑張ろーね。切島』
「･･･！」
水無月の優しげな笑顔に、切島のモヤモヤはスッと消えていった
「おう！！！」
＿＿コツッ！
水無月と切島は、互いの拳を強く合わせあった
＊＊＊
(丸くなったなあ、水無月)
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綾林檎 - 森Shizuku?さん» いつもありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します (2022年1月9日 1時) (
レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
森Shizuku?(プロフ) - ﾋﾞｬｧｧｧｧｧｧ更新来た〜！続編楽しみにしてます！ (2022年1月8日 8時) (レス) @page50 id: b1c9e51a0c (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 眠りさん» 素敵な質問ありがとうございました！ (2021年12月31日 20時) (レス) @page49 id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
眠り(プロフ) - わわ大変でしたね…お疲れ様です！😭質問受け付けてらっしゃるようなので私も失礼します🙇🏻♀️A組やB組、先生方は水無月ちゃんの事をどんな風に思ってるとかありますか…？😳 (2021年12月29日 22時) (レス) @page49 id: 3b2a90c584 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ささん» 嬉しいです！たくさん読んで頂いたと思うので、ゆっくり休んで下さいね (2021年12月13日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年10月16日 11時
