第389話 ページ11
『！』
あまりの剣幕に驚いた様子の切島を見て、水無月もハッと冷静さを取り戻す
『か、家族じゃなくて･･･いとこだろ』
「え。あ、あー･･･そういう」
切島の顔には、まだ驚きと、若干の恐怖が含まれている
『っ』
他の人より顔に出やすい切島。
人の感情を気味が悪い程よく読み取る事に定評がある水無月は、当然それを見抜いた
『いや････あの私、昔からウザいほど あの人にベタベタされて、あんまり･･･好きじゃないんだ。ウザくて』
「あー」
「なんか、水無月らしいな！」
納得された。だがそんな理由で納得されて、少し複雑な心境の水無月であった
────
─
切島は、3年 天喰のいるクラスの寮を道場破りかの如く開け放った
「天喰先輩！！！」
「「「･･････」」」
「え････････････あ。天喰･･･は、部屋だけど」
状況が理解しきれないものの、とりあえず「天喰」というワードから、彼の居場所を教えてくれた3年生
そこへ、フワリと髪を靡かせ入って来た水無月。その場にいた男子達は、そんな彼女に少し
『天喰先輩の部屋は何階？』
たまたま近くにいた男の先輩に声をかける水無月
敢えて男に行くあたり、水無月らしい。
「え、あっ･･･あっと･･････お、俺！」
『･･･なに』
「あ、えっと･･･お、俺が案内するよ！！」
顔を赤くしてシドロモドロに言葉を紡いだ男を冷えた目で見据えてから、ニコッと魅力的に笑う
『お願いします』
·
「え、何でここにいるの」
部屋にいた天喰は、珍しく自室をノックされ 顔を出すと、熱い目をした切島に いきなり迫られる
「天喰先輩！！！お話って何スか！！」
「え？ああ･･･いや、後日･･･改めて(メンタルの準備を整えてから)話をするつもり･･･」
「待てません！！」
(ええええー･･･)
『(････そりゃ、"えええー" だわな)』
傍観 水無月。
「いやまあ、インターンの事だったんだけど」
「紹介してくれるんスか！！！」
「い、いや･･･俺じゃなく」
「天喰先輩のインターン先！紹介して下さい！！」
「いやあの、だから･･･ミリオあたりに俺から頼んで」
「お願いしますッ！！！」
「俺からミリオに都合をつけ」
「天喰先輩の所！紹介して下さい！！」
「あれ、俺の声聞こえてる？」
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綾林檎 - 森Shizuku?さん» いつもありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します (2022年1月9日 1時) (
レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
森Shizuku?(プロフ) - ﾋﾞｬｧｧｧｧｧｧ更新来た〜！続編楽しみにしてます！ (2022年1月8日 8時) (レス) @page50 id: b1c9e51a0c (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 眠りさん» 素敵な質問ありがとうございました！ (2021年12月31日 20時) (レス) @page49 id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
眠り(プロフ) - わわ大変でしたね…お疲れ様です！😭質問受け付けてらっしゃるようなので私も失礼します🙇🏻♀️A組やB組、先生方は水無月ちゃんの事をどんな風に思ってるとかありますか…？😳 (2021年12月29日 22時) (レス) @page49 id: 3b2a90c584 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ささん» 嬉しいです！たくさん読んで頂いたと思うので、ゆっくり休んで下さいね (2021年12月13日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年10月16日 11時
