第354話 ページ26
───
─
「ひっぐ！うっ･･･」
『はい、もう大丈夫よ』
(((天使の微笑み)))
HUCの子どもと目を合わせる水無月を、後ろで見ていたA組
『出血が酷かった頭と足の止血と応急処置は終わった、けど流した血の量が多いわ。急いで救護所まで運びましょう
･･･──飯田！』
「！」
『頼めるか？私が行くより速いだろ』
麗日「Aちゃん、手際良っ！」
『子どもで この出血量は命に関わるんだ』
飯田「わかった･･･！任せてくれ！！」
水無月は優しく子どもを抱きかかえると、飯田に渡した
·
BOOOM!!!!
「「『！！』」」
その時、水無月らの背後にあった建物が爆発した
「なっなに！？」
振り返ると、そこにあった五階建てマンションの一部が爆発し、燃え盛っていた
砂藤「こ、これって」
飯田「二次災害だ･･･ッ！」
A組の面々は互いに顔を合わせる
蛙吹「もし あそこにまだ人がいたら･･･」
麗日「大変！」
瀬呂「ど、どうする･･･マンションの方に行った方がイイんじゃ」
燃え盛る建物を見つめ、思考を巡らすA組の面々
『･･････』
だが水無月は一人、燃え盛るビルを ただただジッと見つめていた･･･──焦点の定まらない目で、何か遠くにある別のモノを見ているかのような、目で。
(･･･A？)
轟は、水無月の汗が尋常ではない事に気付いた
「おい、どうし」
「いた！水無月さん！！」
轟が水無月に声を掛けようとしたが、それを他校の生徒に遮られてしまう
『･･･？』
Aは朦朧とした思考のまま、目線だけを他校生の方に向ける。他校生は女子と男子の2人組で、Aに駆け寄ると、女子の方が 彼女の手を取った
「見たでしょ？あの二次災害！マンションの3階で取り残された民間人がいるの･･･！でも火が強過ぎて、誰も入れない！
アナタの"個性"が必要なの！手伝って！」
『えっ･･････でも、わたし･･･』
水無月の声は、あまりにか細く小さかった
「えっ･･･なにかいった？」
『･･････』
水無月は、汗を拭う事もできず 荒い息をできるだけ抑えながら、何かを考えてるようだった。他校生は建物が燃える音に みるみる焦りを見せ始めていた
「あのっ･･･！早くしないと」
『･･･っ』
「水無月さん！」
『ッわかり、ました･･･！』
水無月は、ヤケクソ気味に言った
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るむ(プロフ) - さすがに無理やり過ぎませんか？こんな性格悪過ぎ女好かれないと思います…口調も男みたいですし、嫌われ女なら分かりますが、好かれてるのは分かりません。どこが良いんですかね…？ (2023年4月17日 22時) (
レス) @page44 id: fe9b123905 (このIDを非表示/違反報告)
サボり日和 - めちゃくちゃ面白いです！！一気読みしちゃいました！物間君との試験のところとか、仮免試験のときの水無月ちゃんがかっこよすぎて……！！アニメや漫画で見てみたすぎる！応援してます！お体には気を付けて更新頑張って下さい！！ (2022年4月5日 13時) (レス) @page49 id: 88c73e1f71 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 怜さん» 嬉しいコメントをありがとうございます！こちらこそ、よろしくお願い致します (2021年10月3日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ナッツさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！これからも、よろしくお願い致します (2021年10月3日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 轟くんと夢主ちゃんの小説を探しててたまたま見つけたんですが、すごく面白くて一気読みしてしまいました…！これからも更新楽しみにしています🙌🏻 (2021年10月2日 12時) (レス) id: 3b2a90c584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年9月17日 18時
