第351話 ページ23
ズカズカと凄い剣幕で迫ってきた水無月に、夜嵐は たじろぐ
「ッみ、水無月･･･！」
「A･･･？」
水無月は夜嵐の首にウォーターウィップを巻き付け、ズリズリと引き摺り離した
「あっあのちょッ･･･！！くび！水無月ッ！！首絞まるっス･･･！！」
『平気平気』
(親父の･･･目？)
夜嵐の言葉を思い出し、轟は 深く眉をひそめた
「轟くん･･･？」
緑谷に声をかけられたが、轟は返事を返す余裕がなかった
「･････」
そして轟は、控室の隅で話し込む水無月と夜嵐の方に目線を移す
「轟･･･くん？」
「･･････」
轟の目は 夜嵐ではなく、夜嵐に詰め寄る水無月を見つめていた＿＿＿そして その目は、どこか切なげだった
·
『バカ！！！』
「いやぁ･･･けど、今のは俺が突っかかったわけじゃ」
『アンタが余計な事言った事に怒ってるの』
「･･････試験に関係ない私情を持ち込んだのは、まあ･･･悪かったと」
『･･････』
けど夜嵐は、腹の底から沸き起こる感情を抑えきれない様子だった
『夜嵐。お前とエンデヴァーの事は、推薦入試の時に聞いたから 大方理解はしてる
だけど この試験中だけは置いておけ。お前の抱える その"否定"や"嫌い"はお前の目を曇らせて、いつか判断を見誤らせる』
「･････？それって、どういう」
＿＿＿「夜嵐、何をしてる？」
「あっ！えっと･･･何でもないっス！今 行きます！！」
夜嵐は、士傑の先輩に呼ばれて水無月から離れていった
『あ、ちょっ･･･──･･････まったく。
(気付け 夜嵐。今のお前の目は･･･)』
「A」
『──うわッ！？とッ･･･轟？！』
振り返ると、そこには轟がいた。気配には気付いていたが、それが轟だとは思わなくて驚いた
『ど、どうかした？』
「･･････アイツと知り合いなのか？」
『え？』
冷や汗をかく水無月は、轟の質問が突拍子過ぎて よくわからなかった
『アイツ？』
「士傑高の坊主の奴だ」
『(ぼ、ぼう･･･ず？)
･････あぁ、夜嵐？
いやまぁ、知り合いっていうか･･･推薦入試の時に向こうがベラベラ話しかけてきただけだけど･･･
·
ていうか、アンタも一応 一緒に試験受けてたんじゃないの？』
「それが俺、覚えてなくてよ」
『ふぅん･･････そう』
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るむ(プロフ) - さすがに無理やり過ぎませんか？こんな性格悪過ぎ女好かれないと思います…口調も男みたいですし、嫌われ女なら分かりますが、好かれてるのは分かりません。どこが良いんですかね…？ (2023年4月17日 22時) (
レス) @page44 id: fe9b123905 (このIDを非表示/違反報告)
サボり日和 - めちゃくちゃ面白いです！！一気読みしちゃいました！物間君との試験のところとか、仮免試験のときの水無月ちゃんがかっこよすぎて……！！アニメや漫画で見てみたすぎる！応援してます！お体には気を付けて更新頑張って下さい！！ (2022年4月5日 13時) (レス) @page49 id: 88c73e1f71 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 怜さん» 嬉しいコメントをありがとうございます！こちらこそ、よろしくお願い致します (2021年10月3日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ナッツさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！これからも、よろしくお願い致します (2021年10月3日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 轟くんと夢主ちゃんの小説を探しててたまたま見つけたんですが、すごく面白くて一気読みしてしまいました…！これからも更新楽しみにしています🙌🏻 (2021年10月2日 12時) (レス) id: 3b2a90c584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年9月17日 18時
