第837話 ページ46
『はぁ!?何で私が!お前には関係ないだろ』
そんな返答が帰ってくると思っていた。
轟の知る水無月Aであれば
いつもの水無月Aであれば
踏み込んだ質問をされた時はいつだって
そうやって強い感情をぶつけ返していたはずだった
だけど水無月は
『何で私がそんな事しなくちゃいけないの？』
淡々とした抑揚の無い声と、冷たい眼差しで轟を見下ろした
「っ･･･納得できないからだ」
轟は語気を強めて言い返す
「お前がマスティマだとか･･･死柄木の妹だとか･･･そんな事いきなり言われても、意味わかんねえだろうが！！「はい そうですか」って納得するとでも思ってるのか？！
っちゃんと説明してくれよ･･･！」
縋るような、切望するような声だった
『アンタが納得しようがしまいが、私にはどうでもいいんだけど･･･』
水無月は気怠そうな顔で、手首に着けた腕時計を見下ろした
轟の視界の端で、黒川がスクイーラーの方を向いて顎をクイッと突き上げたのが見えた。水無月は轟達に向き直り、ニコッと微笑む
『でもそうだね。10ヶ月 同じクラスで過ごしたわけだし、インターン中の計画くらいは教えてあげる』
黒い翼を広げて、クルリと空中を舞い始める
『私はね、今回のインターン
初めからオリオンの事務所に行くつもりだったんだ』
その言葉には、轟達だけでなくオリオン本人も驚いた
『12月中旬くらいだっけなぁ･･･そうそう、Mt.レディのメディア演習があった日の夜だ。兄さんと電話してて、その時に言われたの「戻ってきて欲しい」って
だから私は計画を立てた
丁度2回目のインターンが始まる頃だったから、インターン中に敵の襲撃に遭って、死亡か行方不明になったって事にすればいいと思った
オリオンの事務所を選んだのは、単に都合が良かったから。インターンは普通、事務所の代表ヒーローかそのサイドキックと行動を共にするのが普通。学生を預かっている責任があるからな
でも私は その責任者から離れ、自由に行動する必要があった。だからオリオンの事務所が良いと思った。対敵との戦闘に繋がる仕事なら、オリオンより私の方が現場を任されるからな。スクイーラーもいるから口裏は合わせやすかったし、サイドキックへの指示も操作できた
でも大きな問題があった
水無月Aが、わざわざオリオンヒーロー事務所へインターンに行く理由が無かった事だ』
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結衣(プロフ) - 救いはあるのですよね？？？？ (4月27日 17時) (
レス) @page50 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
Sana(プロフ) - 更新ありがとうございますー！もうほんと！面白くて大好きです！これからも応援してま〜す！ (4月26日 19時) (レス) id: 3115c6fd91 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 好きです！！！まじで！！！！この小説が好きすぎて頭から離れません！綾林檎さんのペースで頑張って下さい (4月26日 17時) (レス) id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白すぎます！！！更新楽しみにしてます！！！ (4月26日 15時) (レス) id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - めっちゃ面白いです！展開が最高すぎます！これからのストーリーが楽しみです！ (4月25日 23時) (レス) @page45 id: 875ab28994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2024年2月7日 9時
