第836話 ページ45
「どういう事だ！？」
オリオンが声を荒らげる
「どういう事も何もそのままです。俺は初めからマスティマ様側の人間で、本来いるべき場所に戻っただけ」
「でもお前は･･･うちの事務所の経営が上手くいってなかった時に、入ってくれて･･･お前のおかげで俺の事務所は大きくなったも同然で･･･ずっと･･････ずっと俺を支えてくれてた･･･親友で」
「マスティマ様から、アンタの信頼を得て立場を固めろと命令されていたからな
まぁ正直･･･アンタは結構 好ましい人間だったし、一緒にいて楽しいと思う時もあったよ。俺も･･･友達ってこういうもんなんだろうなぁって、アンタといる時 思ってた
けど、この世で最も大切なのはマスティマ様だ」
そう言いきったスクイーラーの目に、一切の迷いは無かった
「最も優先し、守り、崇拝する唯一の御方。彼女が俺の一番だ」
緑谷は思った。
雄英にいる水無月のファンクラブが彼女に向ける感情は、スクイーラーに近いと。スクイーラーの方が何倍も重いし、過激だが、きっと成れの果てはああなのだろう
「あぁ、ついでに言うと･･･アンタにした助言
事務所を災害救助に特化したものにしろだとか、緊急時以外は他のヒーローのサポートを請け負えとか、サイドキックに置くべき"個性"とか人材とか
あれは全部、当時 中学生だったマスティマ様から言われた事を、そのまま伝えただけだから。俺に感謝するのはお門違いだ
本当に気付かなかったんですね？
俺が、
「･･･」
オリオンはガクッと膝から崩れ落ちた
パンッ！
軽快なクラップ音が室内に響く
『はい、オリオンは戦意喪失っと』
手を叩いたのは水無月だ。相変わらず楽しそうに笑っている
「･･･っ」
これまでずっと黙り込んでいた轟が、ようやく口を開く
「何で、こうなった･･･？」
その言葉だけでは、意味など解りかねないものであったが、水無月には伝わったらしい
『こうなるしかなかったんだよ。それ以外に道は無かった』
轟は聞いた＿＿＿「何でこうなった？」と
何でマスティマになった？何でそういう人間になった？
何がお前をそうさせた？
何で裏切った？何で何も言わずに消えた？
何で雄英から出て行って、またマスティマになったんだ？
「っそんな言葉だけで、分かるわけないだろ･･･ちゃんと説明しろ！！」
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結衣(プロフ) - 救いはあるのですよね？？？？ (4月27日 17時) (
レス) @page50 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
Sana(プロフ) - 更新ありがとうございますー！もうほんと！面白くて大好きです！これからも応援してま〜す！ (4月26日 19時) (レス) id: 3115c6fd91 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 好きです！！！まじで！！！！この小説が好きすぎて頭から離れません！綾林檎さんのペースで頑張って下さい (4月26日 17時) (レス) id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白すぎます！！！更新楽しみにしてます！！！ (4月26日 15時) (レス) id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - めっちゃ面白いです！展開が最高すぎます！これからのストーリーが楽しみです！ (4月25日 23時) (レス) @page45 id: 875ab28994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2024年2月7日 9時
