第835話 ページ44
警戒は緩めないまま、爆豪が重く口を開いた
「マスティマは･･･2.3年前から活動が確認されてる敵なんだろ
･･･つまりテメェは、
『うん？』
爆豪の質問に対し、水無月はニコッと愛らしく笑った
『あぁ、そうだよ』
穏やかに微笑む水無月に、動揺を隠しきれない緑谷と轟
轟に至っては顔面は真っ青。その口からは息が漏れるばかりで何も話せなくなっていた
「･･･そんな･･･嘘だ」
緑谷も信じられなかった。信じたくなかった。
『嘘じゃないよ』
「だって！！キミは確かに怖い人だったけど･･･でも本当はすごく優しくて･･･誰よりもヒーローで･･･いつも僕らを救けてくれて･･･」
『人間っていうのはさ･･･自分が信じたいように信じて、見たいように見てしまう生き物なんだよねぇ』
「･･･どういう･･･意味？」
『"怖い私"と"優しい私"･･･───お前達はどうして、優しい顔の方が 本当の私だと思い込んだの？』
「え･･･？」
『お前の言葉を借りるなら、その"怖い私"とやらが私の本性。で、お前達の警戒心を解く為に 優しい素振りも見せてただけだって、少し考えれば分かる事だろ？
人間ってのはね･･･目的を達成する為なら、心にも無い事だってできるし、嫌いな連中相手にもいくらだって優しくできるんだよ』
水無月はずっとニコニコしている。
雄英にいる時も笑う事はあったけれど、緑谷達の知る水無月Aは基本的に冷たく無表情であった為、終始 笑顔を崩さない今の水無月は少し違和感がある
そもそも
この状況でこんなにも楽しそうに笑う水無月は、普通に不気味だ
ずっと水無月の視界にすら入ってなかったオリオンが、ギリッと奥歯を噛み締めた
「Aお前･･･！」
パァン！！
突然 鳴り響いた発砲音。オリオンの顔横を通り過ぎた銃弾
その場は一時 静まり返った
「動かないで下さいオリオン」
「っ！？」
オリオンはその声に驚き、振り返った
「スク･･･イーラー･･･？」
行方不明だった自身のサイドキックが、目の前に立っていたのだ。しかも弾入り拳銃を自分に向けて
「お前、どうしてここに･･･？お前はマスティマの爆破事件に巻き込まれて･･･」
「俺は初めからマスティマ様の味方だ」
「はっ･･･！？」
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結衣(プロフ) - 救いはあるのですよね？？？？ (4月27日 17時) (
レス) @page50 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
Sana(プロフ) - 更新ありがとうございますー！もうほんと！面白くて大好きです！これからも応援してま〜す！ (4月26日 19時) (レス) id: 3115c6fd91 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 好きです！！！まじで！！！！この小説が好きすぎて頭から離れません！綾林檎さんのペースで頑張って下さい (4月26日 17時) (レス) id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白すぎます！！！更新楽しみにしてます！！！ (4月26日 15時) (レス) id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - めっちゃ面白いです！展開が最高すぎます！これからのストーリーが楽しみです！ (4月25日 23時) (レス) @page45 id: 875ab28994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2024年2月7日 9時
