第830話 ページ39
「いつの間にそこに･･･」
オリオンは背筋を凍らせた
(気配が無かった･･･トガヒミコの時と同じ)
緑谷も呆気に取られてしまった
「なにボーッとしてんだァ！先手必勝だろ！！」
爆豪がマスティマに襲いかかった
("個性"使えねえとか関係ねえ！これ以上好き勝手させてたまるか！！)
爆豪はマスティマに殴りかかろうと汗の滲んだ拳を振り上げた
すると爆豪の掌から、バチバチッと火花が散る
(･･･まさか)
BOOOM!!!
爆豪はマスティマに向けて爆破を繰り出した。その事に、緑谷と轟は驚きを隠せない
「かっちゃん！"個性"使えるの！？」
アヴァリスは残念そうに眉を下げた
「あー、やっぱ摂取する量が少なかったか･･･」
轟は自分の両手を見下ろす
「俺はまだだ･･･ヒーロー殺しの時と同じで、時間制限があるのかもしれねえ」
爆発により巻き起こった黒煙からマスティマが飛び出し、爆豪の頭上を宙返りで抜けていった。マスティマはアヴァリスの頭上まで飛んでくると、アヴァリスを蹴り飛ばし着地した
「死ねやこのクソ敵！！」
背中を向けたマスティマに爆豪が再び爆破を仕掛けようとしたが、マスティマの方が速かった
壁に刺さった槍を抜いたマスティマは、爆豪の懐に潜り込み 槍の石突 部分で鳩尾を殴りつけ 吹っ飛ばした
「かっちゃん！！」「爆豪！」
(ワン･フォー･オール フルカウル･シュートスタイル！)
緑谷がマスティマに迫るも、緑谷の蹴りは 簡単にいなされた
「なっ･･･！？」
マスティマは上半身を捻ると、槍の柄を大きく振って緑谷を殴り飛ばした。そして、動いた拍子に脱げかけたフードをサッと摘み、目深に被り直す
すると、間髪入れずに今度は轟が攻撃を仕掛けた。轟は左手から炎を噴射し、それをマスティマは右に避ける
(へぇ、初手の攻撃でも左を使うようになったのか)
フードの下で、マスティマは口角を上げたのが見えた
「(ワン･フォー･オール フルカウ──･･･！)
うわっ！！？」
攻撃を仕掛けた緑谷に向けて、マスティマは槍をブン投げた。それを緑谷はギリギリで掴み止める
(つ、強い･･･！)
緑谷の額に汗が滲む
(アイツはまだ"個性"も出してないんだぞ！？なのに僕ら、誰一人として･･･手も足も出ないなんて･･･まるで･･･)
まるで
僕らの"個性"も動きも、戦い方も、知り尽くしてるみたいだ
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結衣(プロフ) - 救いはあるのですよね？？？？ (4月27日 17時) (
レス) @page50 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
Sana(プロフ) - 更新ありがとうございますー！もうほんと！面白くて大好きです！これからも応援してま〜す！ (4月26日 19時) (レス) id: 3115c6fd91 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 好きです！！！まじで！！！！この小説が好きすぎて頭から離れません！綾林檎さんのペースで頑張って下さい (4月26日 17時) (レス) id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白すぎます！！！更新楽しみにしてます！！！ (4月26日 15時) (レス) id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - めっちゃ面白いです！展開が最高すぎます！これからのストーリーが楽しみです！ (4月25日 23時) (レス) @page45 id: 875ab28994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2024年2月7日 9時
