第827話 ページ36
「そう怖い顔しないでくれよ」
穏やかな微笑みを浮かべながら、部屋に足を踏み入れた好青年。手にはナイフを持って、クルクル遊ばせながら近付いてくるのに･･･目の前の男は不思議と危険な感じがしなかった
「俺こう見えて、すごく小心者で繊細なんだ。そんな顔されたら泣いちゃうぜ？」
「止まれ！近付くな！！」
「ん？」
何でだ？
かっちゃんと轟くんと連携すれば、簡単に拘束できる。そのはずなのに、これ以上 間合いに入られたら･･･「死」が訪れそうな。そんな予感。ただならぬオーラ。それは轟くんも かっちゃんも感じているようだった
「キミ達、子供？なんで子供がここにいるんだ？」
キョトンとした顔でこっちを見てくる
次の瞬間
右頬にナイフが掠り、壁に僕の血がついたナイフが突き刺さる
「緑谷！！！」
轟くんの緊迫した声が室内に響く
同時にかっちゃんがアヴァリスに攻撃を仕掛けて、アヴァリスは軽やかに避ける。かっちゃんも かなり威力は抑えていたけど、小さな爆発は床を揺らた
(今の衝撃でエンデヴァー達が異変に気付いてくれると良いけど･･･外にパトロールをしていたら気付かれないかも)
「おぉ！キミ、良い"個性"だ！」
アヴァリスは かっちゃんの背後に回って、懐から取り出したナイフを かっちゃんの肩に刺した
「っ！！」
かっちゃんは背後のアヴァリスに回し蹴りをし、アヴァリスはナイフを抜いて 距離を取った
「良い動きをする･･･成程、ただの子供じゃないな」
ナイフには、かっちゃんの血がベットリ付着していた
「あぁ分かった。どっかのヒーロー養成機関のインターンとか？それなら納得」
アヴァリスはナイフをべろりと舐め、かっちゃんの血液を飲み込んだ。すると手を壁にソッとつき、再びニコッと笑う
「キミ達いくつ？可愛いね、まるで小動物みたいで･･･」
「嬲り殺したくなる」
声色も顔付きも全てが変わった。
優しい好青年から、狂気的な殺人鬼に───！！
いやそんな事より！！！
「かっちゃんの"個性"！！？」
大変だ！！今のは かっちゃんの最高最大火力の爆破。壁の向こうに誰かいたんじゃ！？1階の構造を思い出せ！えっと、爆破被害は恐らく･･･応接室、物置、後は控え室が幾つか！
怪我人は！？いや大丈夫だ。今は本番5分前だから皆 ステージの方にいるはず
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結衣(プロフ) - 救いはあるのですよね？？？？ (4月27日 17時) (
レス) @page50 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
Sana(プロフ) - 更新ありがとうございますー！もうほんと！面白くて大好きです！これからも応援してま〜す！ (4月26日 19時) (レス) id: 3115c6fd91 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 好きです！！！まじで！！！！この小説が好きすぎて頭から離れません！綾林檎さんのペースで頑張って下さい (4月26日 17時) (レス) id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白すぎます！！！更新楽しみにしてます！！！ (4月26日 15時) (レス) id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - めっちゃ面白いです！展開が最高すぎます！これからのストーリーが楽しみです！ (4月25日 23時) (レス) @page45 id: 875ab28994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2024年2月7日 9時
